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気迫に負けた太一がその場から立ち去る 太一の行動の意味が良く解っていないさくらは 沈む夕日の前に立つ竜一を見上げた 逆光で表情は見えないが機嫌が悪いのはすぐに解った 「……」 竜一はさくらを置いて教室から出ていく 「……待ってよ竜一…」 さくらは涙目になりながら竜一を追いかけた そしてその広い背中に抱き着く 廊下にはまだ数人の女子がいたけど 窓の外を見ていたため 気付く人などいなかった 「……お前なぁ」 竜一は少し照れながらさくらの方を向く さくらはいつもの表情に戻った竜一見て笑顔に変わる

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