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第4話(訂正)
Side尚
「なぁに?きょうちゃん」
いつの間に移動したのか、全員が集まっていたきょうちゃんの部屋の扉をひょこっと開け、覗くと………そこには見事に出来上がっているきょうちゃんたちがいた
「なぁお、ここ、おいで?」
ふわふわと気持ちよさそうに笑う彼は、ポンポンと自分の膝を叩いている
………………座るの?皆の前で?!…………
周りはご機嫌なきょうちゃんが珍しいのか、全く止めようとせずニヤニヤしたまま僕の顔を見つめてくる
(こんな状況で……座れって言うの!?
無理だよ……恥ずかしい………………
けど拒否すれば……………怒られるんだろうな……)
もうあんな痛い思いは嫌だ………と思った僕は、断ることを諦め、大人しく彼の足の間に収まる
んふふ〜と耳元でご機嫌そうな声が聞こえ、よかった……と心底安心する
彼がご機嫌なら……やって良かったなと思える
僕が大人しく足の間に収まっているのが相当嬉しいのか、スルスルとお腹に腕を回されギュッと強く抱きしめられ、尻尾とトラ耳を出している
フリフリと揺れている尻尾をつかみ、そのもふもふを遠慮なく堪能する
そのもふもふに夢中になっていた僕………
けど、ある会話が聞こえそれどころではなくなってしまう
「……ほんとお前の彼女可愛いな」
「くくっ、彼氏だけどな」
「は?!男!?美人過ぎるだろ……」
「だろ?尚は美人なんだ」
「おいおい、お前がそんなに恋人にお熱なの、珍しいな………………
この子が響也の心を射止めたってことは………
……………エッチうまいの?」
ピキーンと固まってしまう僕
(な、なに聞いてるのこの人!?)
…………しかし、最悪な状況というのは……立て続けに起こるもので………………
「あぁ、すげぇうまいぜ?」
(なにいってるの!?きょうちゃん!?)
酔っ払っているのか、ノリノリで質問に答えるきょうちゃん
普段なら、この手の僕の話題になるとキレるのに…………
いつこのご機嫌が解けるかわからない僕は
きょうちゃんがキレないように………………
きょうちゃんに抱きしめられながら、早くこの話題終われ……と願っていた
………………しかし、普段聞けない質問が聞けるこの状態を彼らが逃がすはずもなく……………………
「どんな感じなんだ?このことのエッチ」
ニヤニヤと笑いながら、からかった口調で聞いてくる
彼は答えてくれないことをわかってる上で質問をしているのに…………ご機嫌なきょうちゃんはとんでもない爆弾を取りだす…………………………
「……………………みたいか?
しゃあねぇな〜
おい、尚…………尻洗ってるよな?
さっき風呂はいってたもんな」
「あ、洗ってるけど………………」
(…嘘でしょ…………嫌な予感しかしないんだけどっ…………ダメだよ…………お願い、酔いを覚まして!きょうちゃん…………!)
しかし、その願いも虚しく………………爆弾は投下された…………………………
「……みんなにエッチ見せてやろうぜ?」
頬を赤らめた彼が、僕を抱き上げ、優しくベッドに押し倒し、ぺろりと僕の唇を軽く舐める
ヒューヒューと周りから冷やかしが飛ぶ
冷やかされても止まることのない彼の手に若干の焦りを感じる
(……ほ、ホントにするの?!)
いつもと違う彼に戸惑ってしまう………………
(いつもならとっくに怒って乱闘騒ぎになってるのに!)
止めて欲しくて、縋るように彼を見つめる……
しかし、それが良くなかった………………
…………彼を見た瞬間、獲物を狙うような目で見られた……そんな目で見られたら…………僕の思考と動きは停止してしまう………………
(あぁ……もうダメだ…………)
欲情した雄の目で見つめられた僕は……服従するしかなくなる………………
「全部脱げ……尚」
「はい…………きょうちゃ………………」
その目に捕えられ……僕はみんながいるというのに……命令されるがまま…………スルスルとみんなに見せ付けるように……ゆっくりと全ての衣服を脱いだ………………
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