4 / 36

第4話(訂正)

Side尚 「なぁに?きょうちゃん」 いつの間に移動したのか、全員が集まっていたきょうちゃんの部屋の扉をひょこっと開け、覗くと………そこには見事に出来上がっているきょうちゃんたちがいた 「なぁお、ここ、おいで?」 ふわふわと気持ちよさそうに笑う彼は、ポンポンと自分の膝を叩いている ………………座るの?皆の前で?!………… 周りはご機嫌なきょうちゃんが珍しいのか、全く止めようとせずニヤニヤしたまま僕の顔を見つめてくる (こんな状況で……座れって言うの!? 無理だよ……恥ずかしい……………… けど拒否すれば……………怒られるんだろうな……) もうあんな痛い思いは嫌だ………と思った僕は、断ることを諦め、大人しく彼の足の間に収まる んふふ〜と耳元でご機嫌そうな声が聞こえ、よかった……と心底安心する 彼がご機嫌なら……やって良かったなと思える 僕が大人しく足の間に収まっているのが相当嬉しいのか、スルスルとお腹に腕を回されギュッと強く抱きしめられ、尻尾とトラ耳を出している フリフリと揺れている尻尾をつかみ、そのもふもふを遠慮なく堪能する そのもふもふに夢中になっていた僕……… けど、ある会話が聞こえそれどころではなくなってしまう 「……ほんとお前の彼女可愛いな」 「くくっ、彼氏だけどな」 「は?!男!?美人過ぎるだろ……」 「だろ?尚は美人なんだ」 「おいおい、お前がそんなに恋人にお熱なの、珍しいな……………… この子が響也の心を射止めたってことは……… ……………エッチうまいの?」 ピキーンと固まってしまう僕 (な、なに聞いてるのこの人!?) …………しかし、最悪な状況というのは……立て続けに起こるもので……………… 「あぁ、すげぇうまいぜ?」 (なにいってるの!?きょうちゃん!?) 酔っ払っているのか、ノリノリで質問に答えるきょうちゃん 普段なら、この手の僕の話題になるとキレるのに………… いつこのご機嫌が解けるかわからない僕は きょうちゃんがキレないように……………… きょうちゃんに抱きしめられながら、早くこの話題終われ……と願っていた ………………しかし、普段聞けない質問が聞けるこの状態を彼らが逃がすはずもなく…………………… 「どんな感じなんだ?このことのエッチ」 ニヤニヤと笑いながら、からかった口調で聞いてくる 彼は答えてくれないことをわかってる上で質問をしているのに…………ご機嫌なきょうちゃんはとんでもない爆弾を取りだす………………………… 「……………………みたいか? しゃあねぇな〜 おい、尚…………尻洗ってるよな? さっき風呂はいってたもんな」 「あ、洗ってるけど………………」 (…嘘でしょ…………嫌な予感しかしないんだけどっ…………ダメだよ…………お願い、酔いを覚まして!きょうちゃん…………!) しかし、その願いも虚しく………………爆弾は投下された………………………… 「……みんなにエッチ見せてやろうぜ?」 頬を赤らめた彼が、僕を抱き上げ、優しくベッドに押し倒し、ぺろりと僕の唇を軽く舐める ヒューヒューと周りから冷やかしが飛ぶ 冷やかされても止まることのない彼の手に若干の焦りを感じる (……ほ、ホントにするの?!) いつもと違う彼に戸惑ってしまう……………… (いつもならとっくに怒って乱闘騒ぎになってるのに!) 止めて欲しくて、縋るように彼を見つめる…… しかし、それが良くなかった……………… …………彼を見た瞬間、獲物を狙うような目で見られた……そんな目で見られたら…………僕の思考と動きは停止してしまう……………… (あぁ……もうダメだ…………) 欲情した雄の目で見つめられた僕は……服従するしかなくなる……………… 「全部脱げ……尚」 「はい…………きょうちゃ………………」 その目に捕えられ……僕はみんながいるというのに……命令されるがまま…………スルスルとみんなに見せ付けるように……ゆっくりと全ての衣服を脱いだ………………

ともだちにシェアしよう!