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第19話

Side響也 俺の家になおが来て数週間たった どうしてそこまでしてくれるのか訳が分からない、と言うような顔をしていて、最初とても警戒された なにか裏があるんじゃないか、企みはなんだ……と……………… だが、俺にそんな考えはなく…………ただただ尚を自分のテリトリーに入れ、世話を焼いていたいだけだった 俺がそんなもんだから、余計に警戒されたんだと思う だが……ただ、ひたすらに世話を焼いて、一緒に暮らしてから1年ほどたった頃、やっと信頼して貰えるようになった 俺に笑顔を見せてくれるようになったし、意見も言ってくれるようになった だんだんと増えていく表情、彼の気持ちに対して、心がぽかぽかとするような気持ちが芽生えた 『鷹匠……どうすればいい?』 『あ、それはあっちに頼む』 『わかった』 んしょんしょ、と声を上げながら洗濯物を運ぶ彼を見た時のことだった 『…………っ!?なんだ…………これ』 ズキッ……と胸が酷くいたんだ………… ただ痛いだけじゃなくて、幸せな……ポカポカする痛みだった 痛いのに、幸せってなんだよ……と、 その痛みの訳が分からず、ネットで調べてもよく分からなかったため気のせいだろうと無視していた だが、そう思っていた胸の痛みは…………その日を境に何度も痛むようになった こんな胸の痛みに悩まされたことがない俺は、先輩で同じネコ科の朔也先輩に聞いた 『…………って感じで…………』 『おまえ……それは………………』 俺が胸の痛みを相談すると、はぁ……と頭を抱えてしまった朔也先輩…… 『え!?なんすか!?病気すか!?』 『おま…………マジで気づいてないの?』 『…………っす…………』 そういうと、また、はぁ……と頭を抱えてしまった朔也さん………… そんな様子の朔也さんに不安が募ってしまう………… ソワソワとしてしまい、彼の言葉を待っていると なぜか、朔也さんが顔を真っ赤にしながらぼそっと呟いた 『……ぃ……だろ?』 『は?』 『っ…………だから!恋だろ!』 『………………え?』 そう言われて…………初めて自分の胸の痛みの正体が、病気じゃないことに気がついた 恋………………おれが、尚に……恋? 最初は……戸惑った どうしてこいつに……どうして男に……と………… だが、胸の痛みに名前がついたあの日から、尚を見る度に“好き”という気持ちが溢れて仕方がなかった ……俺は……初めてあった……あの日から……今日までずっと恋をし続けている…………………… そう思って…………嬉しいような、恥ずかしいような気持ちになった 俺は……尚が好きなんだ………… 最初はあんなに警戒されていたのに……………… だんだんと尚が見せてくれた素直さに、従順さにどんどん惹かれてしまった………… だが…………どこで間違えたんだろう……… 頭を現実に戻し、俺の大好きな漆黒の瞳を見つめる……………… 昔は俺を愛おしそうに見ていた目………… だが今は…………俺に恐怖を感じてる目……………… その瞳に……悲しくなり、腹立たしくなり…………また暴力を振ってしまう……………… やめたい……と強く思っている………… こんなつもりは無かった…………とも思ってる 俺は………………お前を可愛がりたかっただけなんだ…… なのに……なのに……………… 止められない……このイライラ………… どうしていいか……わかんない……………… ごめんな………………尚………………

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