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第23話

Side尚 「ほら、尚………………飯だ」 「んぅ………………はい…………」 ボールギャグを外されてやっと、ご飯の時間が来たことを知る 目の前には………………美味しそうなきょうちゃんのご飯………… 前なら、噎せてしまうほどがっついて食べたことだろう だけど…………………… 「おい、尚………飯だぞ、食え」 「……………………」 「おい、俺を待たせるな……早く食え まさか、自分で食べれなくなったのか それとも…………食えねぇってのか…………」 「お腹…………一杯なの…………」 「…………あぁそうか、じゃあ食べなくていい! この駄犬が!」 「っぐぅ!!……がは………………」 彼が口のついていない料理皿を床にたたき落とすのが見えた瞬間…………僕の視界には床が広がった その床が近づいては離れ、近づいては離れる そうしてはじめて……自分の頭が床に叩きつけられていることを知る ガツン、ガツンと衝撃がきているはずなのに……感覚がなくなったかのように、なにも感じない 殴られても、レイプされても……………… 僕の中のなにかが拒否しているかのように、なにも…………感じない……………… ぼくは………………どうしたんだろう……………… しばらく視界で動く床を見つめていると、僕を叩きつけるのに飽きたのか、床が止まり、僕の頭から手が離れる くたっ、と床に寝そべっていると、彼が血の着いたシャツを着替え、部屋を出ていくのが見えた それをぼぉっ、と見つめていると 出ていく寸前、彼がこちらを振り返り そういえば……と思い出したかのように話し始めた 「尚、今日のお客さんは お前が料理を振舞ったやつだ 目の前で、俺達がエッチ見せたやつ 楽しみにしてな?」 くくく……とご機嫌そうに笑いながら、おめかしをして玄関から出ていく彼 あぁ…………出ていった……………… てことは……あと30分かな……………… 冷めた頭で考えながら見送る “お客さん”がくるのは、彼が出ていってから2、30分たったころだ 支度しなきゃ……と頭の隅で思いながら、クラクラする体をなんとか持ち上げ、ゆっくりと中をほぐす 今日は、優しい人だといいな……と思いながら………………

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