「…………それはそれは……」 「やっぱり……響也が原因か？」 「……100％そうだろうな」 ふぅ…………とため息をついた友人の言葉に俺はガクリとわかりやすく肩を落とした ということは、響也のそばにいればこの症状は出なかったということだろうか…… 響也といた時の方が安定していたということか……………… セックス依存症は精神的なものだと言ってたし………………助け出したのは間違いだったのだろうか……………… とそう思い、それをそのまま友人に聞くと……………… 「…………いってぇ！」 「バカか！お前はバカか！ あぁ、そうか……朔也、お前はバカだったな」 「バカじゃねぇよ！」 容赦なく殴られた 痛む後頭部をやわく摩ると あのなぁ、と呆れた様子の友人が俺に語りかける 「尚くんはお前を頼ったんだろう どうにかしてくれ……と だったらお前に少なくとも信頼を寄せている証拠じゃないのか？ それともこの子は響也のとこに帰らせてくれ、といったのか？ん？」 「い、いえ…………俺を頼ってくれました」 「だろ？だったらその子の願いを叶えてやれ」 「え！？じゃあ俺がやるのか！？」 「あ？お前以外の誰が収めるんだよ」 「え、えぇ………………」 「これから、この子にまたこの症状がでたら 抱くなりなんなり、お前がしてやれ」 ……………………嘘だろ……………… そう思った だってそれじゃあ今までと同じ苦しみを尚くんが味わうことになる 好きでもないやつに抱かれて、辛い思いを抱える………… 「俺、思いが通じ合うまで手出したくないんだけど……」 「あ？知らねぇよ、そんなこと じゃあなんだ、その子に辛い思いさせ続けるって言うのか？」 「だから、他のことでどうにか…………」 「はぁ？ん〜………………」 悩み始めた友人に、頼む！と両手を合わせ願う すると、あ……となにか思いついたかのように目を光らせた 「一つだけ、方法がある」 「……なんだ！教えてくれ」 「……うーん、でもな……」 「なんだよ！」 うーん……と言うのを渋る彼 なんでもいい、治療法があるなら教えてくれ！という俺に、渋々その治療法を教えてくれた 彼の言った次のセリフに俺は驚くのだった……