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第44話

及川side なんなの、この状況? あり得ないんだけど。 今、俺の恋人飛雄は、彼氏である及川さんをほったらかしにして、チビちゃん&メガネくんと楽しくおしゃべり中。 なんで彼氏の俺が黙って後ろを付いて行くことになっちゃってんの?! 本当あり得ないんだけど! もぉーーーー、この状況我慢出来ない。 学校違ってずっと話せなかったんだもん。 俺だって飛雄と話したい…… 「あのさぁトビ───」 「でもさあ王様!!」 「んだよ月島? 突然デケー声出すなよ」 「あっれ~~? そんなに大きかった?」 後ろから飛雄を呼ぼうとしたら、メガネくんがすごい大きな声を出して飛雄に話し掛けた。 ……これ、絶対態とだ。 俺と飛雄を話させまいと、態と大きな声を出して妨害したんだ。 メガネくん性格ワッルっ! ムカつくんだけど…… てゆーか、飛雄も俺と二人っきりになりたくないわけ? チビちゃん達と肉まん食べに行くこと勝手に決めちゃってさ…… ずっと好きだった飛雄とやっと両想いになれたんだよ……少しでも長く二人っきりになりたいじゃん。 飛雄は及川さんと二人っきりになりたくないのかな…… なんてね…… 本当は分かってる。 飛雄にとってチビちゃんとメガネくんは、大切なチームメイトなんだよね。 俺にも岩ちゃん達が、 大切なチームメイトがいる。 チームメイト達とも仲良くしたいよね…… それでも それでもやっぱり……二人っきりになりたいよ……

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