131 / 345
第130話
及川side
飛雄…………
俺の初恋の人
ずっと忘れようとした
この恋は、してはいけない恋
男同士なんて絶対ダメなんだって、早く諦めないと、消さないといけない気持ちなんだって……
俺がこんな気持ちを秘めてるって知ったら、飛雄を困らせてしまう。
分かってる ダメなんだ こんな恋終わらせないと
『飛雄……好き…………』
沢山の人を傷付けた、無意識に
ずっと忘れようと必死で、他の人を好きになろうとただただもがいて、色んな人と身体を重ねても……
『飛雄、好…き……うっ、くっ……』
沢山の人達を怒らせた、泣かせた、傷付けた……
それでも忘れることの出来なかった恋
好きすぎて、好きすぎて
でもいけないんだと自分の気持ちを押し殺してきた
なのに、俺は君を無意識に求めた
君を想いながら他の人と身体を重ねても、その人を好きになろうと必死にもがいても
無意識に飛雄を求めた
忘れたい
無意識に君を
終わりにしよう
無意識に求めた……
ああ、ダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだ
『飛雄、好きだ!!』
忘れることなんて出来なかったよ
ゴメンね、皆……
俺はやっぱり飛雄が好き
死ぬほど好き
周りから気持ち悪がられても、蔑まれても、責められても、
無意識に求めて、忘れることなんて出来ない
だって俺はこんなにも、飛雄が好き!
もう、我慢なんて出来ないよ
お願い飛雄
会いに行くことを許してください
お前に触れたい
お前にキスしたい
お前のことがどうしようもなく
『好きだ』
「ヤッホ~、トビオちゃん久しぶり~」
飛雄が好きだ!
ともだちにシェアしよう!