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・第144話・
露になったその逞しい胸に、ますます緊張を煽られる。
初めて見たわけじゃないのに、やっぱり全然慣れなくて、ドキドキしながらそっと胸へと顔を近付けていく。
それから、どーすれば良いんだ?
「トビオちゃんずっと固まってるけど、何かしなよ」
「あ……」
「しっかりしてよ……」
自分で言い出したくせにどうすれば良いか分からず、無意識に動きが止まっていた様だ……
そんな俺に及川さんは苦笑してから、俺の頭をギューっと抱き締めてきた。
「おっ、おいがわざんっ! ぐ、ぐるじぃっス!」
「苦しくても知ーらないっ!
そのまま舌を出して、胸をペロペロしてごらん」
「胸を、ぺっ、ペロペロって……」
及川さんには良くされていることなのに、自分がするとなるとなんかすごいエロく感じる。
「これぐらいのこと簡単に出来ないとねぇ~
ホラッ、早くペロペロして♡」
「う、ウス……」
ペロペロって、つまり俺が及川さんの胸を舐めるって事だよな……?
恥ずかしすぎて、そんなこと出来る自信ねぇ……
「ちょっとトビオちゃ~ん、及川さんをぐちゃぐちゃにするんでしょ?
胸を舐めるぐらいでそんな真っ赤にならないでよ、カワイーなぁもぉ!
そんなんで、俺のおちんちん舐められるの?」
「お、おちんちん!!?」
及川さんの言葉に顔が熱くなっていき、目が泳ぐのを止められない。
そんな俺に及川さんは楽しそうな笑みを浮かべた。
「後でしっかり俺のおちんちんペロペロして、気持ち良くしてくれるんでしょ?
その前にこっちね♪」
「及川さ…うぅんっ!」
「ホラッ! しっかり舌動かしな~」
ギュウギュウ抱きしめられて、及川さんの胸に顔を押し付ける形にさせられた。
苦しい……これは舐めないと離してくれなさそうだ。
俺はギュッと目を閉じて、無我夢中で汗ばんだ固い胸に舌を滑らせた。
及川さんの肌……なんか少ししょっぱくて、しっとりしててエロい
舌を動かす度ピチャピチャと、俺の舌がイヤらしい音をたててしまう。
「飛雄…乳首も舐めてよ」
「んぅ、ふぁぃ……」
そう言って及川さんが腕の力を弱めて、俺の髪をグシャッと握った。
言われるがまま動いて、乳首へと舌を這わす。
舐め続けていると、最初柔らかかったそれがだんだん固く立ってきたのが分かった。
及川さんも少しは気持ち良くなってきたのか?
もっと気持ち良くなってもらいたい
「飛雄、こっち、の乳首も触って……そっちばっかじゃ、足りないよ」
なんか及川さんの声、震えてる?
やっぱり気持ち良くなってるのかも!
そう思ったらなんか嬉しくて、今度は反対側の乳首に舌を這わせ、さっきまで舐めていた乳首を摘まんでみる。
すると及川さんの身体がビクッと大袈裟に跳ねた。
「んっ……は………」
「んぅふ……おいか…ひゃん……ん、ン、ンっ……」
及川さんが小さな吐息を溢す。
その声を聴いたら、もっともっと聴きたくなって仕方ない。
チュクチュクと音を立てて吸って、俺の唾液で湿った尖りを指の先で弄る。
ヌルヌル滑って、触ってるこっちも気持ちいい。
「ん……あっ、ぅ……飛…雄……」
及川さんの声……ゾクゾクする……
自然と吐息が荒くなって、俺は熱い息を吐きながら尖りを何度も吸い上げてやる。
「トビ、オ……んっ…あ、うぁ…ん!」
「ん、う……んん……」
及川さんの声を聴いて、唾液で濡れた胸を吸って捏ね続けていると、身体が熱く頭がクラクラしてきた。
俺の下半身にはなんの刺激も与えてないのに、徐々に勃ち上がってヒクついていた……
ダメだ……熱い…及川さん……!
「んあぁあぅっ!!?」
心中で及川さんの名前を呼んだその時、突然熱くなっていた下半身に強い刺激が与えられた。
「おい…か、わ…さ……」
下に視線を向けるとそこには、及川さんが膝を立ててグリグリと俺の下半身に擦り付けていた。
「フフフ……トビオちゃ~ん、もうここ、こんなにしてるのぉ?
いっやらしぃ~!」
さっきまで気持ち良さそうに喘いでたくせに……
及川さんは余裕そうな笑みを浮かべていた。
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