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第154話
及川side
「おー及川、風邪はもう大丈夫なのか?」
「い、岩ちゃんが、あの岩ちゃんが俺のこと心配してくれてる……及川さん嬉し♡
なんかやっぱりまだ頭痛いかも……
明日も休もっかな?」
「おー、そーかそーか……明日どころか一生休まなくちゃいけねーような体にしてやろーかぁ?」
「キャーーーーどんな体にするつもりぃーー!
岩ちゃんのエッチーー!!」
「くたばれクソボゲ川ぁぁぁぁあぁああぁぁーー!!!!」
「キャーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!」
何処からともなく取り出したバレーボールを、容赦なく連続でぶつけてくる岩ちゃん。
かなり痛いけど、愛を感じるよ岩ちゃん♡
てゆーか、帰ってきました青城!
あのセックスをした日から丸1日ゆっくり寝て過ごして、俺はようやくこうやって岩ちゃんと戯れることが出来ました。
飛雄の手厚い愛の看病……甘々な夢のような1日でした!
時には優しく身体を清められ、時には口移しで熱々の雑炊を食べさせてもらって……俺は、
俺は……幸せでした! ありがとう青春! ありが…
「お前、やっぱくたばった方がいーわ……」
「ヒドイな岩ちゃん!」
「熱のせいで余計頭おかしくなったんじゃねーの? なんかテンション高すぎだし」
「そうだね、飛雄の愛の熱でおかしくなっちゃった☆」
「くたばれクソ川……つーか、やっぱり影山お前んち行ったんだな。
寝てろって言ったのにあのボゲェ……
影山は風邪大丈夫なんだろーな?
あいつ聞いても大丈夫だとしか言わねーから」
「うん。飛雄も俺の愛で────」
「あーー徹ぅ~おひさー! 風邪引いて寝込んでたって聞いたけど大丈夫だったぁ?」
俺がせっかく久し振りの岩ちゃんを堪能していたとゆうのに、梓ちゃんの登場でテンションがた落ち。
梓ちゃんは眉を下げて、心配そうな顔で近付いてきた。
「大丈夫だったからこうして学校に来てんでしょ」
「冷たい反応~……なんか悲しくなったから、今日とびおのとこ行って慰めてもらおっと!」
「ちょっとダメだよ梓ちゃん! 飛雄は俺だけの天使なんだから!」
「えーー? とびおは私の天使なんですぅ~!
あ~放課後が楽しみだなぁ~♪」
「なんで天使なんだよ……?」
岩ちゃんツッコミどころはそこじゃないよ!
今日とびおのとこ行くって、そんなの許すわけないじゃん!
ニコニコ楽しそうにスキップしながら立ち去って行く梓ちゃんを、恨めしい目で睨み付ける。
相手が誰だろーと、俺は絶対負けないんだからね。
飛雄は永遠に俺のモノなんだから!
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