155 / 345

第154話

及川side 「おー及川、風邪はもう大丈夫なのか?」 「い、岩ちゃんが、あの岩ちゃんが俺のこと心配してくれてる……及川さん嬉し♡ なんかやっぱりまだ頭痛いかも…… 明日も休もっかな?」 「おー、そーかそーか……明日どころか一生休まなくちゃいけねーような体にしてやろーかぁ?」 「キャーーーーどんな体にするつもりぃーー! 岩ちゃんのエッチーー!!」 「くたばれクソボゲ川ぁぁぁぁあぁああぁぁーー!!!!」 「キャーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!」 何処からともなく取り出したバレーボールを、容赦なく連続でぶつけてくる岩ちゃん。 かなり痛いけど、愛を感じるよ岩ちゃん♡ てゆーか、帰ってきました青城! あのセックスをした日から丸1日ゆっくり寝て過ごして、俺はようやくこうやって岩ちゃんと戯れることが出来ました。 飛雄の手厚い愛の看病……甘々な夢のような1日でした! 時には優しく身体を清められ、時には口移しで熱々の雑炊を食べさせてもらって……俺は、 俺は……幸せでした! ありがとう青春! ありが… 「お前、やっぱくたばった方がいーわ……」 「ヒドイな岩ちゃん!」 「熱のせいで余計頭おかしくなったんじゃねーの? なんかテンション高すぎだし」 「そうだね、飛雄の愛の熱でおかしくなっちゃった☆」 「くたばれクソ川……つーか、やっぱり影山お前んち行ったんだな。 寝てろって言ったのにあのボゲェ…… 影山は風邪大丈夫なんだろーな? あいつ聞いても大丈夫だとしか言わねーから」 「うん。飛雄も俺の愛で────」 「あーー徹ぅ~おひさー! 風邪引いて寝込んでたって聞いたけど大丈夫だったぁ?」 俺がせっかく久し振りの岩ちゃんを堪能していたとゆうのに、梓ちゃんの登場でテンションがた落ち。 梓ちゃんは眉を下げて、心配そうな顔で近付いてきた。 「大丈夫だったからこうして学校に来てんでしょ」 「冷たい反応~……なんか悲しくなったから、今日とびおのとこ行って慰めてもらおっと!」 「ちょっとダメだよ梓ちゃん! 飛雄は俺だけの天使なんだから!」 「えーー? とびおは私の天使なんですぅ~! あ~放課後が楽しみだなぁ~♪」 「なんで天使なんだよ……?」 岩ちゃんツッコミどころはそこじゃないよ! 今日とびおのとこ行くって、そんなの許すわけないじゃん! ニコニコ楽しそうにスキップしながら立ち去って行く梓ちゃんを、恨めしい目で睨み付ける。 相手が誰だろーと、俺は絶対負けないんだからね。 飛雄は永遠に俺のモノなんだから!

ともだちにシェアしよう!