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第165話

なんで、どうして月島がこんなところに居るんだ? いや、そんなことより一番の問題なのは、今俺の格好が四つん這いで、半裸なこと。 そして、及川さんに後ろから入れられていて、俺の……がフル勃起しているところを人に、選りに選ってあの月島に見られただなんて!! 元から汗塗れだった身体から、更に嫌な汗が吹き出て色んな所を伝う。 「つ、つつつ、つ、月島……お前いつからそこに?」 「吃りすぎでしょ王様~ いつからって、あー、結構前から?」 「前からって! じゃあなんでもっと早く出てこねーんだよ!!」 「なんでって……面白かったから?」 「お、おも、面白かっただぁ!??」 月島の返答に一々声を荒げてしまう。 結構前からって……それってこの恥ずかしい格好だけでなく、俺と及川さんがセックスしてるところもバッチリ見られたってことか? 嘘だろ、おい…… 蒼白になったり赤面になったり、目を泳がすことしか出来ない俺とは反対に及川さんは、楽しそうに笑って何故か俺の腰をスルリと撫でてきた。 「……んあっ…………っっ!!」 「ちょっ! 王様……」 そのくすぐったい、でもゾクゾクする感触に、さっきまでの行為で敏感になってしまった身体が勝手に反応して、思わず変な声が出てしまった。 その声を聞いた途端月島は、思いっきり眉間にシワを寄せた。 どことなしか少し顔が赤くなっている気がする。 月島の前で変な声出しちまった! スゲー恥ずい…… 俺は及川さんを睨み付けた。 「お、及川さん、あんた何やってんだ!」 「だってさ飛雄、彼氏である俺をほったらかしにしてメガネくんと楽しく会話してるから、なんか及川さんジェラシー感じちゃったんだもん……」 「だもんじゃねーよ! 月島の前で変なことすんの止めてください!!」 「だってさ……」 「あのさ……言い争いする前に、その格好どーにか出来ないの?」 「はぁ!? ……あっ!!」 突然の月島の登場で気が動転しすぎて忘れてたけど、そー言えば俺達今半裸で、しかも…… 及川さんの陰茎はまだ俺の中に入ったままだったことに、今更ながら気付いた。 「あああーーっっ!! お、おお、及川さん! 早く抜いて!! 離れて!!」 慌てて及川さんから離れようとする俺の腰を、何故か彼は力強く掴んで動きを阻止してきた。 「何やってんだあんた! 離せボゲェ!!」 「俺さ……今すんごい迷ってんだよね…… このまま飛雄を離さずにさっきの続きをヤって、メガネくんに俺達のラブラブなとこを見せ付けるべきか、でも飛雄の可愛い喘ぎ声を聞かすのは嫌だしなぁ……ねぇ飛雄、どうしよっか?」 「何言ってんだあんたぁ! 止めろマジ止めろ! ……あっ、んぁっ…ちょっ及川さん!!」 必死に暴れて逃げようとした俺に、及川さんは思いっきり口角を上げて、腰を揺さぶってきた。

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