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第222話

及川さんのだっていう証…… もしかして、月島のキスマークのこと気にしてるのか? だったらもう月島は友達だって及川さんも知ってるんだから、気にすることない。 でも……例えそれがなかったとしても、及川さんのキスマークなら沢山、いっぱいつけられたい…… 「及川さん……もっ、と、して……」 沢山……、お願い…… そう願って瞳の奥が熱くなった俺に及川さんは、目を細めて一度下唇をキュッと噛んだ。 胸の尖りをクリクリと弄って首筋に舌を這わせてから、歯を立ててきた。 「んぁ、は、ぁ……んっ!」 くすぐったくゾクゾクする感触と同時に痛みを与えられ、少し荒くなった吐息を溢して彼の髪をクシャッと握る。 「ん、ぁ及川さん……いっぱい、いっぱいキスマーク、くださ……っ」 その言葉通り歯を立てられたまま、音をたてキツく吸われる。 ヂュウゥゥウゥゥッ…… この音……なんかヤバい…… 全て吸い込まれて、一つになりそう。 吸い付かれる音……身体に響いて、 この鈍い痛みだけで、クラっと、 ……なんかおかしくなる。 「すごく痛々しくて……大きいのがついたよ…… キレイ……飛雄……」 小さく笑って、色っぽい吐息を吐き出して呟く及川さんに、何故か下半身が反応した。 「キレ、イ……?」 「そう、すごくキレイ、飛雄の身体…… こんなヤバいぐらい大きいの誰かに見られたら、すごい騒がれちゃうかもね? どーする飛雄? 恥ずかしーね」 及川さんのキスマークを誰かに見られる? そんな光景想像しただけで、ドキドキする…… いや、ドキドキだけじゃないかもしれない。 きっとその時の俺は恥ずかしいってことよりも、もっと別のことを考えてしまいそうだ。 及川さんにこの胸を舐められ、吸われ、これからの淫らなことを思い出して…… 皆の前なのに、顔、身体が熱くなって、 キスマークよりそっちの方がヤバそうだ。 本当に想像しただけでおかしくなりそう…… 俺は、ゴクッと唾を飲み込んだ。 そんな俺に及川さんがニヤリと怪しく笑う。 「何? 興奮した? 見られちゃう自分想像して……もっとほしいって思った?」 「あんた……ほんと意地悪だな……」 こっちも笑って、及川さんの顔が胸に密着するようにギュッと抱き締める。 本当に意地悪だ。 俺が思ってる人には言えないような恥ずかしいこと、全て言い当てるなんて。 「分かってるなら、早くもっとくださいよ…… 今のよりもっとすごいの」 「お前……今すんごい妖美な顔してるって、気付いてる? エロいよ……」 「よう、び? そんな意味分かんねーこと言ってないで、早くください。 いっぱい……」 「バカ……煽るなよ。 後悔しても知らないからね」 後悔なんてするわけないだろ。 そんなのいいから早くほしい。 その気持ちを込めてさっきより更に彼を強く抱き締めると、及川さんはクツクツと笑う。 「ほんと……エロくてカワイ…… 止まんなくなる……」 低くて甘い声…… それに鼓膜を刺激され、また喉をゴクリと鳴らし 腕に力を込めた

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