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・第225話・
「ふ、ぅ……んっ、んぅっんっ……んふ、んっんっンッ……ん、ふぁ……」
永くて濃厚なキス
もうほんの少し触れるだけで、痺れる。
口の中すごい熱い
ヤバい蕩けそう……
「ふっ……ん…あ、あぁっ!」
そして、彼の大きな手に包み込まれた胸も、飛び上がりそうなほど心音を響かせ
きっとそれは伝わってしまっているだろう。
唾液で溺れそうな舌を泳がせ、及川さんの歯列の感触を味わう。
その動きに合わせるように彼もまた、胸の両粒を優しく指で摘まみ、ゆるゆると捏ねてくる。
それに一々敏感に反応してしまい、思わず舌を引っ込めそうになった。
すると及川さんは意地悪そうに微笑んでから、尖りを痛いほど摘まみ上げて、そしてパッと離す。
「むぅんんッッ!!」
「フフ……」
ゾクゾクとした堪らない感覚を与えておきながら、その後の腰を跳ねらせてしまうほどの刺激……
そして楽しそうに漏れ出た笑み
快楽に負けそうになった俺への罰だろうか?
意地悪……
でもこの言葉は、塞がれたままの唇では飲み込むことしか出来ない。
痛みで潤んだ瞳で及川さんを睨み付けると、彼はまた尖りを強くこねくり回しながら、膝を思いっきり突き立ててきた。
「ンンンッッ!!
ん…ふっ、む、んぅ、ぅ……!」
尖りも中心も燃えるような刺激に襲われ、目の前が点滅する。
それなのに俺は、自由なままの両手でそれを拒むことをしたくなくて。
かわりに及川さんの背中に腕を回してしがみつき、痛みに耐えることしか思い付かない。
本当に意地悪……だけど止められるのはもっと嫌だ。
どんな感覚でも、彼から与えられたものなら
全てを受け入れたい……
「うぅ、ふ……ん、ンッ、ふぁぁ……」
唇を愛しい唇で塞がれたまま、ただ喘ぐ。
触れ合う柔らかい感触、これも気持ちいい……
抵抗も見せない、しがみつくことしかしない俺にどう思ったのか、及川さんが唇を離して見つめてきた。
「う、ぁ……おいかわさ……」
「飛雄、痛いのがやっぱり好きなの?
これが気持ち良かったから、抵抗もせずに俺に抱き付いてるんだよね?
淫乱なトビオちゃん♡」
声を弾ませてそう言ってから、及川さんは胸の粒をぐぐっと押し潰してきた。
それにまた身体が大袈裟に跳ねる。
連続でそこを押し潰され、その度に唇から溢れ出て止められない喘ぎ声と滲む蜜。
「あ、あっあっ、んぁ、ふ……ぅ、あ……あぁ」
「フフフ……気持ちい飛雄?」
甘い声……頭クラクラする……
「ん、あぁ……おい、かわさ、ん……きもひい、もっと、ひて……
んあんっ、も、もっとぉ!」
あぁ、身体、全てが熱くて
彼を強く求めて止まない。
「おいかわさんんっっ……!!」
必死に彼の背中にしがみつき、刺激を続ける膝に自分から熱を擦り付ける。
「なんで、なんでそんなに煽るの?」
「おいか、わさん……もっと、して……」
「あぁ、もう可愛すぎて堪んない!!」
及川さんの揺れた強声の後、一瞬にして下の衣類を剥ぎ取られた。
「あぁぁっ!!」
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