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・第226話・
勢い良く脱がされた時たまたま手が中心に当たって、たったそれだけの瞬間的な刺激だけで身体が大きく跳ねてしまう。
どれだけ俺の身体は敏感になってるんだ……
でもこれは仕方ないこと。
だって……もう、すぐに欲しいと、身体が叫んでいるのだから。
「飛雄のここ、もうこんなにとろとろになってる」
「あっ! ……及川さん……」
及川さんは熱い瞳で真っ直ぐ俺の陰茎を見つめてから、素早く掴み取ってきた。
それにまた俺の身体が揺れる。
「そうゆう俺も、そうなんだけど」
そして及川さんは、それを掴んだまま今度は器用に片手で、ズボンから自分の陰茎を引っ張り出した。
「……ね?」
彼の一言に寝かせていた顔を上げると、そこで目に映ったのは
俺の方へと向けられた及川さんの昂りが、物欲しそうにひくつきながら先端を潤ませていた。
それを見た瞬間、それでなくても熱かった身体が更にカッと燃え上がった。
及川さんの……すごい俺を欲しがってる……
俺も早く及川さんが欲しい
「あ、あっ、及川さん!
早く! 及川さんの欲しいです!」
「分かってるよ。俺も飛雄がもっと欲しい。
もう我慢出来ない!」
切羽詰まった声の後及川さんは、俺の昂りと自分のをピタッとくっつけて、
それをまとめて両手で包み込んできた。
「んあっ!」
俺の陰茎にくっ付けられた及川さんのが
ものすごく熱い……
彼の方からドクンドクンと脈打ってるのが伝わってきて、きっと自分のも彼に伝わってるんだと思うと、
更に興奮してゆく。
「あぁ……及川さんの熱い、熱い……すごい、です……」
「あーもぉ! だからそんなに俺を煽るなって言ってるでしょ!」
声を荒らげた及川さんが両手に力を込めて、中の二つの熱を一緒に扱き始めた。
「んんっ、あっ!」
のっけから上下に激しく擦られ、
及川さんのがヤバイぐらい熱くて、俺のが溶けそうになる。
早くも二人の先走りが大量に溢れて合わさって、
グチュッ、グッチュッ
と淫らな音をたてる。
「あっ、あぁっ、ん、あんぅっ!
熱い! ん、はっ、熱いぃ!!」
「ん……くっ……飛雄が煽るから、もう及川さんの限界なんだけど!」
「んはぁっ! 及川さん、イッて、イッてぇ!」
「一緒に気持ちよくしてんだから、一緒にイかないと駄目!」
そう言ってスピードを加速させる。
その速さに我慢出来なくなって、俺は無意識に寝かせていた上体を素早く起こして、
彼の手の上から、自分の手を重ねて一緒に動かした。
「ちょっ! と、飛雄!」
「ん、はあぁっ! 及川さん及川さん!
ふ、やうあぁ……ん、ふ……ぅ…ンっ、ンンッ」
「もぉーー本当にお前は!!」
二人で激しく手を動かして、及川さんのスピードが上がれば、俺のも自然と速くなり。
どんどん二つの蜜が大量に滴って、ぬるぬる気持ちいい。
気持ちいい! おかしくなる!
「あっあっぅ、あっ……あっ、あぁ、ん…ぁう
お、いかわさっ、ら、らめぇ!
も、もうイっちゃ、イっちゃうぅ!!」
「ハァ、ハァ、イきなっ!
俺も、もう限界!」
その言葉の後に及川さんの両手に力が入り、ギュッと二つの熱が強く握り込まれた。
「うっ、ああぁぁっ!!」
「く、うっ……!」
二人同時に白濁を解き放った。
前屈みになっていた俺の顔面に、二人の精液が飛び散る。
「んあぁっ!」
「あっ! と、飛雄ゴメン!!
目に入ってない? 大丈夫?!」
「あ……ハァ、ハァ……大丈夫、です……」
「…………そう、なら良かった。
………………」
長い沈黙。
どうして何も言わないんだろ?
「及川さん……?」
目を開けられず、不思議に思いながらも首を傾げていると、突然また押し倒された。
「あっ! な、何!?」
「顔にいっぱい精液つけてる飛雄……
すんごいエロい……」
「何言って! 早く拭いてください!」
及川さんの色っぽい声に顔を熱くさせながら、声を大にする。
すると頬に、生暖かくて濡れた感触が与えられた。
「えっあっ! お、及川さん?」
「ん……飛雄……」
ピチャピチャと水音が頭に響く。
これってもしかして、顔についた精液……舐め取られてる?
「そ、そんな駄目!
及川さん、拭いて、拭いてください!」
「……駄目、止まんない……」
「ん、や……及川さん」
目蓋も舐められてゾクゾクする。
どうすることも出来ずにいると、そのまま次はキスをされた。
口腔内に入り込んでくる舌が、苦くて……
でもこれって俺と及川さんの精液が混ざりあったものなんだよな……
そう思っただけでまた興奮してくる。
「んん……は…う……及川さん……」
散々口腔内を弄られ、視界が滲んできた頃、やっと唇が解放される。
「……飛雄、また勃っちゃったね……」
息苦しさに肩を上下させていた俺にそう笑いかけて身体を起こした及川さんが、その言葉とは違う、
後ろの方へと手を伸ばした。
そして
グッと指を突き立てられる。
「あぁっ!」
「飛雄があまりにもエロいから、俺もまた勃っちゃった……
まだまだ足りない
飛雄の中、入れさせて……」
及川さんのとろんとした眼差し、中に押し入ろうとする指。
俺は迷わず頷いた
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