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・第227話・
その蕩けた、熱っぽい眼差しで見つめられただけで、胸が甘く高鳴ってゆくのが分かる。
もう少しで与えられる、俺を求めた真っ直ぐな刺激が待ち遠しい。
「ん、ん……ぅ、んっ、はぁ…ぁ……」
ゆっくりと俺の中へと進入してくる、長くて骨張った大好きな指。
二本の指がぐりぐりと内壁を刺激しながら確実に突き進んで、及川さんだけが知っている俺の一番良いところを目指す。
「う、あぁ……ん~あっ、はぁ、あんぅ……あぅ、んっんっ」
「飛雄……もう少し、もう少し……」
「んん……は、あぁ……」
もう少し……
あなたなら分かる、後もう少しで俺の身体のスイッチが、完全に入ってしまうことを……
彼のこの言葉、期待した心で
一つ息を飲み込んだと同時に、指が一気に奥深くを貫いた。
グッ、ズズ、ズリュッッ!!
「んあぁああぁっ!!」
一瞬で頭から爪先まで全身が熱を放ち、胸が震える。
一番敏感な所を何度も何度も擦っては突かれ、ビクビクと身体が跳ねる。
「ンっ、あっ! ひっ、あぁ、んぅ……んあっ!」
「飛雄、指もう一本増やしてい?」
「あぁうっ、あ、あっ……及川さっ!
あ、うぅ……んんっ」
刺激をとめられないままの、攻め続けの質問。
頭がクラクラして、上手く返事が出来ない。
「いーよね? 飛雄なら大丈夫……だね」
返事を待たずに、ゆっくりともう一本指が入り込んでくる。
その押し広げられる感覚に、我慢出来ず身を捩る。
「あン゙っ! はっ、んあっ、……は、はぁ、ぁぁ……」
二本の指で奥底を刺激しながら、その一本も確実にそこへ快感を与えようと突き進んで行く。
そして最後の指もとうとう行き着いてしまった。
「あんっ、ンッ!」
三本一気に指の腹で、奥底を突かれ刺激された。
「どう? 三本同時に突かれるの。
気持ちい?」
「あっあっ! 苦し、い……
はぁ、で、でも、きもち、いっ、んは、あぁっ!」
「気持ちいいんだ……じゃ、これは?」
そう言った及川さんが今度は、指をバラバラに動かし始めた。
「んや、あっあ、あうぅっ!」
内壁の色々なところをこれでもかと言うほど擦られて、身体がガクガクと震えた。
バラバラにうねる三本の指が、
グジュッ、ジュボッ
淫らな音を奏でて、もっと頭の中をぐちゃぐちゃにしてゆく。
「あぁっ、そ、そんな、ダメぇ!!
ばら、ばらに、動かさ、ないでっ!」
その訴えに及川さんは、目を細めて口角を思いっきり上げる。
「嘘ばっか……お尻の中こんなにぐちゃぐちゃのとろとろになってんのに、駄目じゃないでしょ?
気持ちよすぎで、喘ぐの止められないくせに……」
「んあっ! あう、あうぅ……ふあ、ぁん」
「嘘つきなトビオちゃんには、もう一本入れてあげちゃう。
プレゼント♡」
その言葉の次の瞬間、勢いよく四本目の指が容赦なく俺の中へと突っ込まれてきた。
「んあぁぁあっ!!」
ビクッと身体が大きく跳ねる。
「ヤバ……飛雄の中どんどん熱くなっていく……」
呟きの後、その四本の指が激しく動きだし、抜き差しを始める。
「あっ、う、やっ、ああぅ、んっ!
ふ、あ、あっぁ……」
抜き差しをしては一番の敏感な所を一気に刺激し、そしてまたばらばらに動かされる。
「んやあぁっ、あ、熱い!
及川さっ、あ、つい、あんんっ!」
「飛雄、お尻の中ドロッドロ!
前もすごいことになってるよ……」
四本の指を休むことなくばらばらに動かしながら、今度は俺の陰茎を口いっぱいに含まれる。
「んやあぁぁぁっ!!」
先端から溢れ出る蜜を音を立てられながら吸い付くされ、もう片方の手で陰囊を揉み込んでくる。
蕾の中を行き来する指も止まることはない。
気持ちい……!
「んあ、あっ、あっ……んは、あぁっ……んあぁっ」
ああ、本当にもうヤバイ
頭がクラクラして、気持ちよすぎで完全におかしくなる。
「ん、やっ! あぁあ……んはっ、あん、あっ……ンンッ」
四本の指が奥底を一気に貫き、鈴口を激しく攻められた途端、
我慢出来ずに、白濁を及川さんの口腔へと勢いよく解き放った。
「んはあぁぁあっ!!」
喉を鳴らしながら俺の精液を全て飲み干して、舌舐めずりをする及川さん。
その姿が本当に色っぽくて、エロい……
肩で息をしながら彼を見上げると、及川さんは口角を上げて優しく微笑んだ。
その笑みに、身体がゾクリと反応する。
「じゃあ、そろそろ本番といこうか」
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