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・第228話・
及川side
飛雄がもう、今すぐに
欲しくてほしくて仕方ない。
喧嘩して
沢山遠回りして
傷付けて、泣かせて……
それでもお前に触れたかった。
離れている瞬間も
この気持ちは決して消えることはない
変わるはずがなかった
いつもいつもお前を求めてた
そして今も、飛雄に手を伸ばし、
触れて、抱きしめて
愛したい……
「飛雄……俺を受け入れて……ね?」
「そん、なの、ず、ずっと前から、受け入れてるじゃ、ねーかっ!」
「足りない。
もっと、もっとだよ……」
「及川さっ……!」
俺は飛雄の両足を抱え上げ、欲望が我慢出来ずに蜜を滴らせた自身を、さっき解したばかりの秘部へとゆっくり侵入させていった。
「んンッ! あ、あっあぁ……うっ」
ゆっくりと確実に、行き着くところまで進み入る。
「ん、は……飛雄の中、すごい俺に絡まりついてくる……
熱くて、気持ち、い……」
「あぁうっ……そ、んな、あっ、い、言わなくていっ!」
顔を真っ赤にさせて眉間にシワを寄せた飛雄が、瞳を潤ませてこちらを睨み付けてくる。
飛雄、すごい恥ずかしそうだけど
これはお前を煽るために言った言葉なんかじゃないよ。
俺のに必死に絡み付いてきて、離さない
熱くて、熱すぎて……
俺をちゃんと求めてくれてるって分かるから
本当に気持ちいいんだ……
「ねぇ、もっと感じさせて……」
飛雄の中、このままは勿体ないから。
しっかりと……
揺らめく瞳を真っ直ぐ見つめながら、腰を引いて埋め込ませていたぺニスを慎重に抜いていく。
抜かれるその感触だけでも感じるのか飛雄が甘い声を出しながら、俺を逃がすまいと更に粘膜を絡み付けてくる。
「あっあっ、やっ! 及川さんっ!」
逃げるわけないだろ、だってこれからだ。
俺は微笑みながら飛雄の内腿をスルリと撫でてから、またゆっくり身を飛雄の中へと埋めて行く。
それだけで可愛く身体を捩って、息を漏らす飛雄。
「ああっ! んはぁ……んぅっ」
飛雄をしっかり味わいながら、そうゆっくりと抜き差しする。
愛しい人と繋がっているこの瞬間を大切にして、幸せを噛み締めたい。
飛雄を俺でいっぱいにしたいんだ……
「飛雄、気持ちい?」
「んあぁ、は、はい……及川さん……
及川、さん、も、気持ちい、です、か?」
「すんごい気持ちいいよ……溶けちゃいそう……」
「……及川さん。
……ん……」
目を細めて笑って、飛雄の腹部を柔らかく擦っていると、
飛雄が俺の方へと両手を伸ばしてきた。
「飛雄?」
「…ん………ギュッてして……ほし、い、です……」
甘い囁き声、
俺を包み込もうとする、俺のより細い腕
赤く染まった頬と瞳……
恋しくて可愛くて 堪らない
愛しさに口角を上げて、ゆっくりと上体を倒す。
しっとりと汗ばんだ肌と肌をグッと密着させて、飛雄を力一杯抱き締めた。
あぁ……飛雄の匂いだ……
飛雄も俺の背中へ腕を回してギュッと抱き付いて、肩口に顔をすり寄せてきた。
くすぐったくて、でも嬉しくなる。
抱きあったままゆるゆると腰を揺らして、飛雄の快感を引き出す。
「あ、は、あぁっ……ん、はぁ……」
背中に回した腕に力を込めてしがみついて、肩口にキスをする飛雄。
そこで、いいの?
「飛雄」
顔を上げて飛雄を見つめると、それに気づいた飛雄が唇をこちらに差し出す。
何も言ってないのにキスしたいって分かったんだ?
いや、したかったのはお前もだね、飛雄……
お互い……
見つめあって、熱い息を漏らして
腕に力を込めて引き寄せ
唇を重ね合わす。
全部同じ動き、相手がどう動くかお互いが分かっているんだ。
音を鳴らせて触れあうキスを何度も繰り返して、どちらからともなく唇を開く。
ねっとりと舌を絡ませて、二人同時に吸い上げる。
「ん、んっ、ふ……うぅ、あふ、ぅ……」
キスに集中しながら、腰が揺れてる。
ズズズッと腰を引いてから、またゆっくりと進める。
それに応えるように飛雄から唇を深くしてくれる。
あぁ……本当に気持ちい……
ねぇ、そろそろ飛雄も、限界に近いの?
完全に勃ち上がって、俺と飛雄の身体の間で窮屈そうに脈打つ飛雄のぺニスが熱すぎる。
ゆっくりと快感を味わって、抱き合い、
深くキスするのも最高だけど……
俺のぺニスも飛雄の中で限界まで欲望に染まりきり、膨らんでいることに俺もお前も気づいてしまった。
唇を離して、飛雄と目線を合わす。
「飛雄……このままお前をじっくり感じていたいけど、そろそろ、限界みたいだ……」
「あっ、あ……及川さん……俺、キス、まだほしいんです!
だから、だから……キスしたまま、激しく、して……
及川さん……」
俺だってずっとお前とキスしていたいって思ってるよ。
そんなの当たり前。
キスして、激しく抱き合って、一番の快楽を……
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