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・第252話・
及川さんの陰茎を両手で包み込むと、ピクッピクッと脈打ってるのが伝わってくる。
刺激を求めてる
俺だけが与えられる刺激を……
早くなっていく鼓動、耳まで熱い
緊張を押し込めて
閉じ込めた熱すぎる欲望を、両手で上下に扱く。
先走りが先端を潤ませ光っているのが目に留まり、思わずゴクリと喉を鳴らす。
それを手に馴染ませてから、陰茎全体に行き渡るように、ヌルヌル指を滑らせた。
親指に軽く力を込めてゆっくり裏筋をなぞり上げると、及川さんが熱く息を吐き出しながら
俺の陰茎を自分の方へ引き寄せるように引っ張ってきた。
身体がビクッと震える。
そんな俺の反応に及川さんは艶かしい笑みを浮かべてから、俺の陰茎へと顔を近付けていく。
「あ……及川さん……」
フェ、フェラされる……
そう意識しただけで、ブワッと顔が熱くなり、息を飲んだ。
だけど、そこに与えられたのは自分が想像したものとは違い、
トロっとした液体が鈴口に注がれた。
「あっ、及川さっ!」
トロ~~っと及川さんの唇から滴り落ちる
透明でキラキラと光る液体が、一直線に陰茎全体を濡らしていき
包み込んだ……
生温くて、ヌルヌルしてて
それを塗り込むように指を滑らされただけで、身体がブルっと震えた。
それでなくても濡れてたのに、及川さんの唾液で更に
濡らされ、ヌルヌルになって、
イヤらしい音を立てながら陰茎を上下に扱く愛しい手に、興奮が止まらない。
「うっ、あっ、あぁ……」
「俺の涎ですんごいトロトロになっちゃったね」
そう笑って、滑りの良くなった指先で鈴口を擦りあげられる。
「ん、んっ、あっ……あっ、んぅ、お、いかわさ…」
「ねぇ、フェラされると思ったでしょ?」
「あっ、あぅ…ン……は、はい……」
快感に震えながら素直に頷いた俺に、彼は楽しそうに微笑んだ。
「本当はしてあげたかったんだけど、そうすると飛雄が俺の触りにくくなるでしょ?
だからこうしてあげたんだよ。
フェラには敵わないと思うけど、俺の涎でおちんちんトロトロにしたから、フェラと同じ感覚味わえるでしょ。
ね、どう、興奮した?」
耳元で艶かしく囁かれた淫らな質問……
あなたの言う通り……ヤバいぐらい興奮してます。
もう頷くしかない
そんな俺の耳朶に歯を立てて、吐息混じりに笑う。
彼のそんな行動一つ一つに、身体が一々反応してしまう。
「フェラなんかしたら、飛雄すぐイっちゃうしね。
一緒にイくんだよね?」
「は、はい……」
「じゃあさ、飛雄も俺と同じようにして」
その言葉の後、また俺の陰茎に注がれる甘い蜜。
あぁ……また及川さんの唾液で陰茎が包み込まれていく……
ヌルヌルと滑らされた指の感触
及川さんに触れられてるだけでもヤバいぐらい興奮するのに、
こんなことされたら……
「ん……は、及川さん……」
イきそうになるのをなんとか堪えて、俺も彼の陰茎を自分の方へ引き寄せた。
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