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・第253話・

俺の唾液を及川さんのに…… フェラも緊張するけど、なんかこの方が逆にもっと緊張する。 でも、及川さんので俺の陰茎を包み込まれた時、すごい興奮してドキドキして、気持ち良かったから。 だから、及川さんも同じように興奮させてあげたい。 俺の体液で…… 引き寄せた熱に唇を近づけていく。 そっと唇を開き、少し舌を空気に晒す。 心臓の音が異様に亢進していくのを感じながら、彼の陰茎にゆっくりと唾液を滴らせた。 「…は…………」 トロトロと亀頭目掛けて滴り落ち、包み込んで濡らしていく。 唾液でテラテラと淫靡に輝く陰茎 それはいつも以上にエロく厭らしく光って、俺を誘うように脈打っていた。 「俺のもお前の涎でベトベトになっちゃった。 一緒だね」 色っぽく口角を上げて俺の陰茎を撫でてくる彼の手に、自分のも誘っているように脈打ち反応する。 「お前のすんごいヒクヒクしてる。 俺のベトベトにして、もっと興奮したんだ……」 「い、一緒、です」 「フフ……そーだね。その通りだよ。 なら、俺がどうされたいか分かってるよね。 ねぇ、一緒手ぇ動かして」 そう言ってまた動かし始めた及川さんの手の感触 ヌルヌルと気持ちいいところばかり刺激してくる。 「ん、ぅ…あ、は、ぁ……お、及川さ、ん……っ」 抑えられないまま声を出して、快感に痺れる手を動かし始める。 「う、ぅっ、ヌルヌルす、る……」 「お前の涎だよ……」 分かってるから、そんな顔で言わないでくれ…… ヌルヌルと滑って、自然と俺の手が上下に動いてしまう。 俺の唾液で、汚された及川さんの陰茎。 俺ので汚した…… 頭の中でその言葉が浮かんで繰り返されて、クラクラ熱くなって 手が勝手に滑っていく…… ヌルヌル滑るその感触、気持ちいい。 掌が犯されてるみたいだ 「んっ、は、ぁ……及川さんっ、ん、あぁっ……」 「は、ぁ……気持ちい……飛雄、もっと、もっと動かして……」 言われるまま更に手を動かせば、それが強い快感になる。 及川さんも一緒に手を動かして、陰茎が及川さんの唾液で滑っていいところが擦れて、 陰茎も手も、どんどん気持ちよくなって止まらない。 「あぁ、あ、あ……んは、うぁぁ……全部、気持ちい、い……!」 その言葉で彼の手の動きが早くなっていく。 それに合わせるように手が勝手に動いて、無意識に自分もどんどん早くなっていく。 グチュッ、ヂュ、ヂュッ…… 卑猥な音も響いてきて、耳がおかしくなる。 この音、及川さんの陰茎から響いてきてる 俺の唾液と及川さんの先走りが合わさって すごい、厭らしい…… 俺の体液のせいで、及川さんの陰茎がこんな音を鳴らせてしまっている 俺の、せいで…… 考えただけで、あぁ……ヤバイ…… 「あ、は……及川さ……あぁっ」 「ん、ん……飛雄…」 グチュッグチュッ! 俺のからもすごい音 この音も及川さんのせいだ…… 気持ち良くて、音も厭らしくて こんなにされたらもう……! 「おい、か、わさ……俺、お、れ…もう……」 「俺も、イキそっ……」 掠れた声でそう言った次の瞬間、彼が突然腕を引っ張ってきた。 「うあっっ、あっ……!」 あ、イクっ! 倒れる衝撃でイキそうになった俺のを、及川さんが素早く握り締めてきた。 「あ゙ぁッッ!!」 「まだだ飛雄。まだだよ」 彼の手によって塞き止められた熱が、体内で渦巻く。 「う、はぁっ……苦しっ……」 「ごめんね……でももう少し待って。 俺も我慢してるから。ねっ」 「うぅ、は、はい……」 余裕無さそうな声に、こちらも余裕なく頷く。 早く、イキたい…… 「飛雄、ちょっと俺の上に乗って」 「……うぇ? う、あ…はい」 彼に寄り掛かって呼吸を整えていると、腕を引かれる。 この前やった、騎乗位ってやつをやるのか? 言われた通り動かしづらい身体でなんとか身を起こして、彼の上に乗ろうとする。 「おちんちんを俺の顔の方に向けてまたがってね」 え?  そんなことしたら及川さんの顔が見れないし、顔に陰茎があたる…… 「あ、あの、それ、恥ずかしいです……」 「お願い飛雄。 お前の精液飲んであげたいの」 「えっ!」 彼はとても真剣な眼差しだった。 「飛雄にも、俺の精液飲んでほしい」 そんな…… 「1滴残らず……飲ませて」 そんな真剣な顔でそんなお願いされたら…… 恥ずかしいなんてもう言えない 俺も……飲んであげたい 俺は言われた通りに、陰茎を彼の顔の方に向けてまたがった。

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