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第5話

「僕は君達みたいな困っている子を見つけては、家に泊まらせてあげてるんだよ …まぁ、いきなりこんな事を言われてもも戸惑うだけだよね……」 「………」 僕は怖くてぎゅっと優斗の手を握った 「いいんだ、無理強いはしないから…… じゃあ、夜の街は想像以上に危険だから、…気を付けなよ?」 男は優しい笑顔を残し行ってしまう…… 「優斗……さっきの人、悪い人じゃなさそうだよ…」 「んな訳…!」 「…でも、このままだと本当に野宿になっちゃうし……夜の街は怖いって……」 「……」 「あの人に頼ってみようよ…」 背中が遠くなり、人混みに紛れ消えてしまいそうになる 僕は優斗の手を振りほどき、人の波に消えそうになる男の背中を追いかけた 「……鈴!」 背後から優斗の声が聞こえた …でも僕は立ち止まらなかった あの人を引き止められたら 優斗を野宿させずに済む…… 優斗と、一緒にいられる……

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