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第7話

男は目を細めて白い歯を見せた 「……いいね、それ」 そう言って徐に立ち上がると、部屋の奥にあるクローゼットを開けた 「凄くそそるよ、そのシチュエーション」 男が取り出したのは、警官の制服… 「……!」 「最初から狙ってはいたんだ でも餌を蒔いたら直ぐに食い付いてきて、あっけなくてつまらなかったんだけどね…… ……ヤる甲斐が出てきたよ」 何を言ってるのか、解らなかった …でも、危険だという事だけは、解った 「ホラ、身体検査してやるから、こっちおいで」 制服を羽織った男は、僕の二の腕を掴んで引っ張り上げた それを阻止しようと優斗が間に入る けど、男の一撃であっけなく床に倒されてしまった 「…うーん、いいねぇ!」 男は今まで見せた事のない 悪い顔をした

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