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第7話

「あと、ユキって呼ばれるのも、恋人だけがいい。」 太ももを緩く撫でられて、 俺のに触れるか、触れないかのところで 焦らすから。 『あ、そうなんすね! じゃあ、次から雪成(ゆきなり)先輩って呼べばいいすか?』 『雪成先輩。』 「ユキ。」 「ん、っあぁ、」 「両方に耳元で名前呼ばれて感じた?  それとも、ここ、触られたから?」 『先輩、具合悪いんすか? さっきから息切れてますけど?』 「ほら、我慢しないとバレちゃうよ。」 グリって後ろに硬いものが当てられる。 「んあっ、だい、じょうぶ。」 『そうすか? あーでも、先輩に彼女が出来るなんてなぁ。』 「ユーキ、入れていい?」 「ユキのエロい声、 我慢できなくて聞かれちゃうかもなぁ。」 むりむり、と首を振ったのに 『どんな人なんだろう。』 「入れるよ。」 「ふ、あ、」 『どうしました?』 なんか言わなきゃ、そう思うのに。 もう、口を抑えるのが精一杯で。 『もしもーし、先輩、聞こえてますー?』 「もう、声我慢できない?」 うん、と頷くと、 「じゃあ、『琉が好き』って言って。 そしたら、電話やめていいから。」 もう何も考えられなくて ただ琉から与えられる快感だけを追っていたくて、 『先輩…?』 「…り、りゅうが好きぃ…」 その瞬間俺の中で大きく膨らんだそれが 思いっきり俺のなかを衝いて 「んあっ」 思わず俺の手から滑り落ちた携帯。 それを迷わず拾った琉は 耳に当てて、何かを呟き、電話を切った。

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