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【R18】シーグルのお願い(4)
中が焼けるみたいに熱い。この感じ、覚えてる。シーグルを授かった時に感じたものと同じだ。俺の腹の中で俺と混じった核が、ユーリスの精を受けて定着したんだ。
「見てみなよ」
言って、俺は腹を撫でる。まだお互いに荒い息のまま、ユーリスは俺の赤い印をとても愛しく撫でる。穏やかに、優しく、愛しそうに。
「中、熱い」
「あぁ」
「そんなに触ってても、流石にまだ何も感じないでしょ?」
サワサワと撫でる手がとても優しい動きをしている。俺は可笑しくて笑った。でもユーリスはとても柔らかく笑って、首を横に振る。
「感じるさ。ここに、命がある。俺と、マコトの子がいるんだ」
そんな事をとてもトロンと柔らかな笑みと瞳で言われたら、俺はますますこの人に惚れるわけで、どうしようも無く顔が火照ってしまって、困ってしまう。
体も寝具も綺麗にして、ついでに匂いを遮断するような結界を部屋に張った。前回これで目覚め最悪だったんだ。
そうして今は、温かなユーリスの腕の中に抱かれている。とても温かな時間に身を委ねて、甘えて胸に鼻先を押し当てて抱きつく。同時に、腹部にも触れた。
こんにちは、新しい俺達の子。元気に産まれておいでね。
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