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【イカレ竜・R18】もふもふ王国への野望(8)
その時、忙しい足音がして扉が開いた。キャロルは驚き顔を赤くして思わず自分の体を隠そうとして、失敗している。そういう初心な所も可愛いものだ。
「あっ、先に始めてる。俺も混ぜて!」
「いいよ、おいでアンリ」
バスローブを簡単にポイッと脱ぎ捨て、小柄なアンリがベッドに上がる。そして、実に積極的に僕に迫った。
「ねぇ、アンテロ様。俺がアンテロ様を愛してもいい?」
「いいよ、おいで」
ベッドの背もたれに上半身を預けるように場所を移動して、片側にキャロルを置いた。
一方のアンリは僕の股の間に陣取って小さな体を屈め、僕の強張りを口いっぱいに頬張り始めている。
くすぐったく、そして扇情的だ。小さな彼の口には到底、竜人のものは入らない。先端を咥えるのでも口の中は一杯だろうに、健気にスライドさせ、舌を使って刺激をする。
足りない部分は手を輪にして扱いて刺激してくる。
それと同時に、アンリも興奮しているのが分かる。匂いが濃くなって、ジワリと背に汗をかいている。息づかいも自然と荒いようだった。
「上手だよ、アンリ。美味しいかい?」
「んぅ、はい、美味しいです」
口に大きな肉棒を咥えたまま、モゴモゴと話をされると少しくすぐったい。
僕はアンリの背を指でなぞって刺激しながら、隣で所在なげにしているキャロルの唇を奪った。
「んっ、ふぅ…はぁ!」
「キャロルも、気持ちいい?」
「気持ち、いぃ…あぁ!」
主張している乳首を指で摘まみ、捻るようにすれば高く嬌声が上がる。その声がまた、腰に疼いてくる。
僕は指と唇でキャロルの胸を愛撫し、ふっくらと腫れる程に弄り倒した。
その下ではアンリが、質量を増した僕の肉棒を口いっぱいに頬張り、舐めている。欲望をそそる水色の瞳が、熱に浮かされ濡れている。
「おっ、始まってたか」
声がして、そちらを向けばまだ薄らと濡れたゼノンがいる。奴もあっという間にバスローブを脱ぐと、空いている方に座っておもむろに僕の顎を捕まえ、深く口づけた。
「んっ…はぁ……」
やっぱり、こいつのキスは上手い。実はキスまでなら、これが初めてじゃない。腰が重く、痺れるようになっていく。息苦しさすら感じる深い口づけを上から与えられ、これまで冷静だった僕の思考も僅かに浮いた。
「やっぱり、お前とのキスは最高に気持ちがいい。畜生、挿れてぇ」
「それは待ちなよ」
「分かってる。そのかわり、手でしてくれよ」
言われ、自分のいる側の手を股ぐらへと導いていく。そこにはまだ僅かに芯を持つ肉棒があって、触れればビクリと反応する。
「っ、たまんねぇ。アンテロ」
「あっ…っ」
首筋に顔を埋められ、僅かに噛まれる。獣人というのは種族によって噛み癖があるらしい。犬族、狼族には顕著だ。
ゼノンも例外ではないらしい。痛みのあと、そこを覆うように厚い舌が舐め上げるのは心地よい快楽になる。
「ずるい、ゼノン。ボクも」
放置されたキャロルがたまりかねて、僕におねだりを始める。どうやら理性は切れたらしい。自ら胸を僕の顔の前に持ってきて、舐めてと言わんばかりに誘惑する。
当然、その誘惑には従った。三人に囲まれて動ける範囲が限られているけれど、してと言われて拒む理由はない。
晒される胸の突起に舌を絡め、舐め上げ、捏ねて、吸い上げる。艶めかしい声が上がり、キャロルはトロトロと前を溢し始めている。
「今日はキャロルが一番だったから、してあげようか?」
「え?」
顔を真っ赤にしたキャロルが青い瞳を見開きウルウルとしている。アンリが咥えていた僕のものを解放して、見上げていた。
「とは言っても、後ろは使わないよ。初めてなら裂けるだろうしね」
「あの、お気遣いは…」
「別に今日どうしてもって訳じゃねえよ、キャロル。こいつのモノ見てみろよ。凶器だぜ」
そういうゼノンが一番体が大きくて受け入れられるんだけれど。
思いながらも僕はキャロルの前に自身を晒す。さすがのキャロルもこの大きさには尻込みしたらしい。小さな声で「うっ」と呻いたのが分かった。
「だから、今日は気持ちの良いことだけね。平気だよ、ゆっくりと慣らしていけば受け入れられる……」
そう、言った時だった。
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