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【イカレ竜・R18】もふもふ王国への野望(10)

 そう言って笑いそうになるくらいに赤くなるネロの体を持ち上げて、僕は座位のまま、ネロの体を張りつめた肉棒の上に落とし込んでいく。  みっちりと吸い付くように僕に絡むネロの中は、蕩けるように熱くて狭い。けれど、決して僕を拒んだりはしない。 「はっ! ぁあぁぁ!」  僕の上で、しなやかな背が快楽に反り返り、濡れた悲鳴が溢れていく。ピッタリと奥まで自重で僕を咥えたネロの中、その奥に先端が擦られる。吸い付くような行き止まりが、いきり立つその先端を食んでいる。 「っ!」  思わずくらりと頭の芯が揺れた。まだ動いてもいないのに、すり潰すように擦れる先端の気持ちよさだけで気が触れる。気遣いも何もせず、腰を揺すり味わい尽くしたくなってくる。  ネロは綺麗な顔を呆然とさせて動けないでいた。多分、中で何度もイッている。少し擦れる度、抱きしめるみたいに震えてギュッと中が絡むから分かる。それにネロ自身、頼りない小さな声でずっと喘いでいるから。 「ありゃ、こりゃ駄目だな。完全にフリーズした」 「ネロは、経験ないのですか?」 「ないね、堅物だから。挑んだ奴を返り討ちにするだけの実力あるしな」 「ふふっ、可愛いの」  完全に固まっているネロを囲んで、外野はやんやと言っている。頭を掻いて何かを企むゼノンが、不意にネロの背後へ回ると逞しい腕でネロの膝を抱え、僅かに持ち上げた。 「ふあぁぁ!」 「あっ、ゼノン!」  ほんの数センチ浮かせた部分を、ストンと落とす。それだけで、ネロは高い嬌声を上げてガクガクと震えた。その全てが僕にも伝わってくる。食いつかれるように締められて痛いくらいで、でも、柔らかく熱い内壁が濡れてグチュリと埋まるのは気持ちがいい。  心得たのか、ゼノンは何度も同じ事を繰り返した。自分の体でネロの背を支えて、持ち上げては落としていく。グズグズの後ろはその度に僅かな水音をさせ、深く強く埋まっていく。 「はっ、あっ、駄目……死ん、じゃ…」 「腹上死希望か? 死因としては恥ずかしくってたまらないぞ」 「ぃ…いやぁぁ!」  うん、それは遠慮したいだろうね。僕もそんな罪は犯したくないよ。大体、それって罪状なに? ヤリ殺したって? どんだけよ。 「ゼノン、止めたげて。多分、結構限界だから」 「お?」  ゼノンの体に寄り添うようにピッタリと背を預けたネロは、ゼェハァと荒く息をしている。時々痙攣しながら、ずっと中で絶頂を繰り返している。 「ネロ、限界?」  聞いてみたら、薄く瞳が開いて緩くコクコク頷いている。でしょうね、っと僕も笑った。 「じゃあ、終わりにしよう。ちゃんと全部、奥で飲んでね」  座位のまま、腕を伸ばしてネロの腰を支えた僕は下から深く突き上げ始めた。 「ひぅ! ふっ! いっ、あぁ!」 「うん、絡みついてる…ずっと中でイッてるね。気持ち良くて狂いそう?」 「はぁぁ!」  ありゃ、もうけっこう狂ってるかも?  揺さぶられるまま僕の上で跳ねる体を押さえつけて、かき回すようにしていけば背が反り返る。倒れないように後ろで支えていたゼノンがその顎を捉えてキスをしたから、反応はより強くなって僕は結局追い上げられていく。  随分間接的な攻めだけれで、これも僕は攻められているのだろうか? 「前、苦しそう。最初は後ろだけじゃイケないんでしょ?」 「そうだね。アンリ、助けてあげて?」  ネロの前はたっぷりと溢して濡れそぼっている。パンパンに腫れているのに、極められない。薬を飲んで中では何度も快楽に落ちているのに、未だに男としては達していない。  僕はニッと笑ってアンリを唆した。  アンリもまた素直な性格だ。直ぐに心得たように、ネロの前を扱き始める。 「いっ…いぁぁ…はぁ…ぁ……んっ! んうぅぅぅぅ!」  途端、切ない声を上げるネロの中がこれでもかと吸い上げて食らいついてくる。これに、僕は息を詰めて最奥を崩すように深く突き立てた。  吹き上げるようにネロの先端から白濁が吐き出される。そして僕も、深い行き止まりの口にピッタリと宛がって、全てを吐き出した。  先端を包むように飲み込む中が、一滴も残さないと言わんばかりに吸い付いていく。あまりに熱くて、溶けてしまいそうだ。 「ぁ……あつぃ……中…ぁ…」  虚ろになりながらも呟くネロが僕の上に落ちてくる。その体を抱きとめて、僕は愛しくキスをした。

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