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「うわ! 何このコ! かわい!」 黎一朗の叔父、保護者として留守を預かっている逢魔野千里(せんり)は朝帰りしてくるなり、キッチンに立ってお味噌汁を作っていたルルラルを一目見てデレた。 「おはようございます、わたくし、黎一朗だん……黎一朗くんの、げぼ……お友達のルルラルです」 「るるら……変な名前。てか男子かよ、なーんだ」 男とわかるなり興味を失った千里、さっさと二階に寝に階段を上っていった。 もしもルルラルが翼を仕舞っていなかったらスマホで撮影しまくっていたに違いない。 「はい、どうぞ」 「はい、どうも、うわ、おいしいです」 眼鏡を曇らせて味噌汁を飲む黎一朗にルルラルはぽっと頬を赤らめる。 「優しい旦那様にそう言ってもらえると、ルルラル、嬉しいです」 ルルラルとの生活はとても楽しかった。 かわいくて、たまにドジで、料理が上手で、悪魔とは思えない優しいルルラル。 黎一朗はそんなルルラルをどんどん好きになった。 男でもいい、ずっとルルラルと一緒にいたい。 ルルラル一筋でいこうと決めた黎一朗、それまで付き合っていた彼女と別れ、セフレであったOL、女教師、女子学生ともきっぱり関係を清算して。 身奇麗になったところでルルラルに告白した。 「ルルラル、俺、きみのことが一番好きです」 「……でも、ルルラル、雄です」 「性別なんか関係ない」 「……嬉しいです、旦那様、ルルラルも好き……」 想いが通じ合ったヒトと悪魔はきゅっと抱き合った。 脱童貞が小学生、それから異性に不自由することのなかった黎一朗、久し振りに強烈な性欲を覚えた。 「旦那様……ルルラル、悪魔だけど、初めてなんです」 「うん、わかりました……優しくしますね?」 「……あ」 コンドームの持ち合わせがなかった黎一朗は、お尻だからまぁいいかなと、生で及ぼうとしたら。 真っ赤になっていたルルラルが小さな声を上げた。 「あ……ごめんなさい、やっぱりゴム、ほしいですよね」 今、拒絶されたら猛烈に苦しい段階ではあるが、無理強いしたくない黎一朗はすでにガチ沸騰している下半身をルルラルから離そうとした。 するとルルラルは。 ふるふる、首を左右に振ったのだった。

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