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2-乙女雄悪魔とデート

金曜日、学校帰りの黎一朗はルルラルと待ち合わせて買い物に出かけた。 「あ、旦那様!!」 待ち合わせ場所にルルラルは九十分遅れてやってきた。 「遅かったですね、ルルラルさん」 「すみません、ルルラル、道に迷ってしまって」 ルルラルは黎一朗に朝から言われていた通り、黎一朗のパーカーを羽織っていた。 さすがにコルセット姿で外を出歩かせては目立ちすぎる。 身長百七十センチ過ぎの黎一朗の服は小柄なルルラルにはだぼだぼ。 余りがちな裾は激ミニスカートをすっかり覆っていて、まるで、パーカーの下になんにも履いていないような。 「あの、ルルラルさん、下ちゃんと履いてますよね?」 「な! 何を言うのです、旦那様、ルルラルめはちゃんと履いています!」 まぁ、あの激ミニは履いていても履いていないようなものだが。 「ルルラル、幸せです」 「え?」 「旦那様に新しい服を買ってもらえるなんて」 服屋さんでいろんな服を手にとっては自分にあてがい、かわいいせくしールルラル、黎一朗に向かって「似合いますでしょうか?」と上目遣いで尋ねてくる。 ルルラルさんはなんてかわいい悪魔なんだろう。 「何でも似合うと思いますけど。試着してみますか?」 「試着! ルルラル、試着は卵から孵って初めてです!」 何気に重要なことを言ったルルラルだが、ルルラルのかわいさにばかり目がいく黎一朗、見事聞き逃した。 試着室はフロアの片隅にあった。 客が行き来する売り場とは壁で隔てられていて、ずらりと横一列に並んでいる。 誰も入っていないようだ。 ルルラルが着替えている試着室の前で黎一朗は手持ち無沙汰に待っていたのだが。 他に人がいないということもあり、健全な男子高校生、好奇心がちらりと湧いて。 仕切りのカーテンからそっと覗いてみれば。 「あ、きゃあ!」 パーカーを脱いで、激ミニスカートをすとんと足元に落としていたルルラル。 雄悪魔は意外にもオーソドックスなピンクとオフホワイトのしましまぱんつ(女物)を履いていた。 「や、やです、黎一朗旦那様……ルルラル、恥ずかしいのです」 まるで人間女子のように内股となって、脱いでいたパーカーで前を隠す乙女雄悪魔ルルラル。 むらむらむらむら 黎一朗のえろすいっちは一気にオンに……。

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