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13-4
ニンジンジャガイモがまな板に放置されたままの台所。
カレーの準備は一向に進んでいなかった。
何故ならば。
「ふぁっぁっ、性悪ッ性悪~~ッ!」
「もういい加減許せ、千里」
「うるせ~~ッ……あんっ、あっあっ!」
「千里」
大々的に機嫌を損ねた千里にソルルが家族サービスをぶっ続けているせいだ。
バックでバイブペニスによる猛ピストン、シンクにしがみついた千里は悪魔夫を罵りながら喘ぐ。
「ぅぁぁぁぁっ……ゲスッ……ゲス悪魔ーーーッやぁッあぅんッ!」
「千里。お前のこの姿を見た時。思わず。素に戻って、押し倒しそうになったぞ」
「あん……っあん……っ……しね、ぇ……っ」
「前回の服もえろかった、でも、この服もえろい」
「……鬼畜ぅ……っ」
器用に服だけ脱がされ、エプロンしか身につけていない千里、剥き出しの尻はソルルの両手に鷲掴みにされて、アナルには巨根がずぼずぼずぼずぼ。
嫁ペニスは大いに勃起してエプロンに卑猥な染みをつくっている。
肉と肉の狭間から漏れた悪魔かうぱぁが内腿をとろとろとろとろ滴り落ちていく。
媚薬成分を生抽入されながらも、ビンビン勃起しながらも、千里は嫌々と首を左右に振った。
「しねーーーーっ……!」
「機嫌、直せ、千里」
試すとか、さすが悪魔、遥か上から目線。
あの短い間に俺がどれだけ打ちのめされたと思ってんだよ。
お前以外にどきどきして、お前に対する裏切りだって、どれだけ不安になったと思ってんだよ。
「……ばかやろーーーッ! ッッあ!!」
シンクからべりっと引き剥がされたかと思うと次の瞬間にはソルルのお膝の上。
テーブルと冷蔵庫の間、背面座位で抱きしめられた。
ぐりゅりゅりゅりゅ、っと、バイブペニスがもっと奥へ突き立てられる。
「んんんんッッ!」
「一度しか言わないぞ、千里」
「んんんんッッ?」
「俺は不安だった」
「!!」
大悪魔のクソオヤジは俺より優秀だ。
そんなオヤジに魅入られたら誰もが自らひれ伏して全てを捧げた。
「千里までそうならないか。不安だった」
「……ソルル……んッ」
「だから試そうとした、でも、お前は。目は騙された、でも」
ここは騙されなかった。
そう言ってソルルはエプロン越しに千里の平らな胸を揉むように撫でた。
「お前は尻軽のビッチじゃない」
「ッ……ぅぅぅ」
「俺にだけ、ここを許す、理想の嫁だ」
エプロンの内側に潜り込んできた手。
掌で乳首を転がすように揉みしだかれる。
「あ、んッ……、ソルル、ぅ……んああッ!」
ぐるりと体の向きを変えられて次は対面座位に。
見慣れないフォーマルな眼鏡ソルルと間近に向かい合い、千里は、肉奥まで訪れたバイブペニスをついついぎゅぅぎゅぅ締めつけた。
「お前も、この格好、気に入ったか」
ぶっちゃけ見た目おとーさま過ぎて、あんまり、よろしくねー。
でも、うん、俺はソルルのこと裏切ってなかったんだな。
ただソルルにどきどきしてただけだったんだな。
……本命にはすげー従順なタイプだったんだな、俺。
その日、公園にはいつも以上にママ達が集まっていた。
「カノン、我輩にごはんをくれますか?」
本物のヒルルがばっちり正装でカノンとおままごとをしていたからだ。
「ノラあくまのひるる太には、はっぱのごはん、どーぞ」
「おいしそうです、いただきますね」
「お、お父様っ!ほんとに食べたらダメなのです!これはままごと遊びなのです!」
「そうなのですか、難しいですね」
「ひるる太、よちよち」
カノンに頭を撫でられて無駄に美しく微笑むヒルルなのだった。
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