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「それ、どうした、千里」
「うう……カフカに噛まれた数時間後、いつの間にか生えてた……」
ソルルから直視されるのに耐えられず、まるでヤドカリの如くマントの次に羽毛布団を千里がかぶろうとしたら。
羽毛布団までぺいっっっと奪われて。
ベッドにギシ、とソルルが乗ってきた。
「なんで隠す、千里」
「だって、こんなん……かわいー女子ならまだしも野郎の俺に猫耳尻尾って……気持ち悪いだろ? ……へっ? いきなり何だよ、おい、ソルルっ?」
似非リーマンではない、黒ずくめのソルルは縮こまっていた千里の普段着を全て……一息に脱がしてしまった。
そうしてマントやら布団やら服が散乱する床に再び降り立つと素っ裸な人間男嫁を頭の天辺から爪先までじっくり眺め回してきた。
枕とクッションしかないベッドの上、唐突なる悪魔夫の暴挙に言葉も出ない千里はモジ……と内股になって伏し目がちに。
猫耳がシュン……と垂れている。
ながーい尻尾は落ち着きなく、ゆらゆら、ゆらゆら。
なんだコレ、何の時間?
視姦タイム?
すっげーーー……恥ずかしーんですけど。
そんで、なんか……熱い。
ソルルに見られてるだけで頬がカッカして、頭の奥がツーンってして、喉が渇いて。
ソルル、み、見てるだけかよ?
さわってくんねーの?
やっぱ俺に似合わねーよな、萎えるよな、こんなモン……。
「かわいいぞ、千里」
恥ずかしくて悔し涙まで出そうになっていた全裸千里は本日やっと悪魔夫にちゃんと焦点を合わせた。
「かわいい」
これまで浴衣姿やエプロン姿の千里を「えろい」と言ったことはあったが「かわいい」なんて初めて口にしたソルル。
ベッドに戻ってくると千里の猫耳を撫で、撫で、した。
「さすが俺の嫁だ。似合ってるぞ」
う、わぁ……きもちいい、きもちいい。
ソルルに猫耳撫でられんの、すっげぇきもちいー。
「も、もっと……もっと撫でて、ソルルぅ……」
腹の底をきゅんきゅんさせて千里がおねだりすれば。
セクシャルな魅力溢れる手でイイコイイコするようにソルルは千里を撫でた。
「グルルルルルルル」
え、なにこれ、喉鳴ってる?
ガチで猫じゃねーか。
はあ……でもいーや、猫になっても。
だって一日中ソルルの膝の上でごろごろして、こんな風に撫でてもらって、腹減ったら甘えて、ごはんもらって。
それってすげー幸せだーー…………。
「グルグル、ソルルぅ……もっともっと……」
すっかり甘えモードな人間男嫁、猫耳をパタパタ揺らして悪魔夫にスーリスーリ。
尻尾がゆーらゆーら揺れている。
ソルルは何とはなしにそちらへ手を伸ばして。
むにゅっっっ
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