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28-悪魔が温泉に来ませり
「ソルルも揃ったことですし、せっかくなのでこのまま温泉宿に一泊でもしましょうか、千里さん」
ヒルルがレンタルしていたというハイヤーに乗せられてあれよあれよという間に最も近場にある温泉地の旅館へ連れてこられた千里。
「てことなんだけど。お前ひとりで大丈夫か、カフカ?」
お留守番しているカフカに連絡してみれば「ごゆっくりどうぞ、ままにゃん」と言われて人間雄母は苦笑した。
スポットライトに照らし出された紅葉道の奥深く、外観はしっぽり和風な佇まいながらもモダンなアクセントが随所に散りばめられたお宿。
急に決まった一泊旅行に落ち着きなくそわそわしていた千里だが、一つ一つが独立した離れ形式の客室に案内されて、その贅沢感溢れる雰囲気にたちまち夢心地に。
前に兄貴達と行った旅館より高そ。
悪魔ってどんだけ儲かってんだよ。
「クンクン」
従業員が去ってソルルと二人きりになった。
和風モダンなお部屋のほぼ真ん中で黒ずくめの悪魔夫はい草の薫りに鼻をクンクンさせていて、そんな姿に人間男嫁はキュンキュンしてしまう。
『千里、落ち着け』
俺のこと助けにきてくれたんだよな、ソルル。
『並みの凡悪魔が俺の嫁と鬼ごっこか』
ピンチのときにはいつだってちゃんと駆けつけてくれる、すっげぇ頼もしい、俺のダンナ様。
千里は心持ち上を向いてクンクンしていたソルルの背中にぎゅっと抱きついた。
悪魔夫が肩越しに振り返れば、慣れない行為に顔面真っ赤にしながらも、上背ある彼を上目がちにぎこちなく見つめて。
「いつもありがとな、ソルル……その……うん、好きだぞ」
人間男嫁はごにょごにょと、悪魔夫にそう告白した。
「ソ、ソルル……ぅ……っっ」
お部屋の檜風呂にて。
しっぽりイチャイチャしまくり中の悪魔夫と人間男嫁。
「でちゃった……久し振りにでちゃったぁ……」
普段は悪魔界にいる三つ子に再会して雄母性を刺激されたせいなのか。
久し振りに千里の胸から雄母乳が出た。
お湯に浸かった濡れソルルはべらぼうにおっとこ前ぶりを全開にして、大きく口を開け、千里の右胸に大胆にかぶりついた。
「やっっ!」
舌先でしつこく乳首を刺激すれば新鮮濃厚みるくがぴゅくぴゅくと溢れ出てくる。
大きな掌で左胸を揉みしだきながら右胸の雄母乳を加減なしに吸い上げる。
今にも逆上せそうになって、ふるふるしている千里を上目遣いに見、心行くまで正に嫁を味わうソルル。
鋭い目つきに射貫かれて、ふるふる千里は、もどかしげに体をくねらせながらおねだり。
「ソルルぅ……こっちも、左も……吸って……?」
悪魔夫に揉み回されて滴るくらい雄母乳が溢れていた左胸、艶めく褐色の手に自分の手も重ねて「なぁ、こっちも、早く」とソルルを急かす。
急かされたソルルは右乳首をちゅっっぽん解放すると即座に左乳首に吸いついた。
「やーーーーーーーーーッッ!!」
千里は湯船の中でガクガク仰け反った。
「ン。千里のみるくで噎せそうだ」
「ば、ばかやろ……あん……っ」
ベタベタに甘い囁きが漂う湯煙に紛れていく。
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