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「ソドムが来たらどうしよう」
自分達の部屋、三つ並んだお布団を前にしてふとサラサがそんな言葉を洩らした。
「「!!」」
彼の両脇に立っていたアクアとナズナは思わず振り返ってしまう、もちろん、あるのは襖だけ、ソドムはいない。
「弱虫サラサが、余計なこと言うな」
「……今日、疲れた、もう眠たい」
目の前の布団に勝手に入ろうとしたアクアとナズナの手を思いっきり掴んだサラサ。
「アクアはこっち!」
「はぁ?」
「ナズナはこっち!」
「えぇぇえ?」
二人を左右に寝かせて自分は真ん中の布団に入ると、真っ黒な髪に白メッシュの入った我儘悪魔っこはえっらそうに命じた。
「お前ら、おれを守れ!」
イライラで脳天が痺れた隻眼根暗アクア、欠伸を繰り返すイイコちゃんナズナ。
あんまり騒ぐとヒルルに後で吊るされるので不満やら恐怖を抱きつつも大人しく就寝した三つ子。
「「「すぴぃ」」
すんなり寝付いた。
寝付いたが、獣成分が高めな三つ子、寝相が悪いというか、くっつきたがる。
まずサラサが布団を蹴飛ばして、浴衣の合わせ目から褐色太腿を剥き出しにし、ゴロゴロしていたかと思えば。
「うみゃーーーー……」
アクアの布団に潜り込んで、アクア自身に抱きついて、ゴロゴロゴロゴロ。
いつものことなのでこの程度ではアクアも起きない、安らかに寝続けている。
「グルルルル……」
次にナズナが真ん中の布団を渡って、アクアにしがみついているサラサに、ぎゅっとしがみついた。
耳をぺろぺろ、頭をゴシゴシ擦りつけている、これくらいでも起きない、いつものことだ。
慣れない浴衣を乱して三つ子仲よく絡まり合ってスヤスヤ寝ていたら。
「うみゃ……ママ……」
今日、千里と再会できた嬉しさによるものなのか。
いつにもまして赤ちゃんがえりした寝惚けサラサ、ここにはない千里のソレを探し出した。
「みるく……みるく……」
アクアの肌蹴た胸元をさわさわし、クンクンしていたかと思えば。
探り当てた乳首、そのまま、本能のままに。
ちゅぅーーーーーーーーーッッッ!!
「ガゥゥッッ!?」
さすがにコレにはアクアも飛び起きた。
寝惚けて自分の乳首をちゅーちゅーしているサラサにぎょっとし、つい声を上げた。
「何してんだサラサッッ!!」
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