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レヴィ×小坂晴明(こさかはるあき)
「パートナー?」
「おん、俺の~♪パートナー~~♪」
そいつは音程を外してそう歌う。
「なんや、それ」
「パートナーはパートナーや」
いや、それはそうやけど。
「俺、吸血鬼になるん?」
黒髪の俺は1番心配なことを聞いた。
「ならんでええよ、ただそばにおって……」
そう言ってそいつはまたクリクリとした瞳で俺を見つめてきた。
「俺でええの?」
「アンタがええんや」
そう言ってそいつはニカッと笑った。
「そうか……ええよ」
俺はそいつの赤朽葉の頭を優しく撫でる。
「……おおきに」
そいつはポスンっと俺の胸に顔をうずめて、背中に回した腕にギュッと力を入れた。
fin.
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