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小悪魔な吸血鬼×従順な青年
誰かに尾行されてる気がして、思いっきり道を駆け抜けて狭い路地に入る。
チラッと走ってきた方を見ると、誰もいなかった……陸上部で鍛えた足がこんな時に役に立つなんて。
ホッとして通り抜けようとからだの向きを変えると、金髪の青年が立っていた。
「み〜つけたぁ!」
彼は大きく口をあけてそう言い、チラリと鋭い八重歯を見せた。
「ほぇ~今回はぽっちゃりさんか……よろしくなぁ」
彼は妖しい笑みを浮かべて近づいてきた。
「嫌や……来んといて」
「なにが嫌なん?ちょっと血をもらうだけやで?」
いつのまにか逆側に来ていた彼に暗闇の中に押し込められる。
彼に肩を掴まれたまま身体を下に沈められていき、顎を上に上げられた。
「さてと……いただきますぅ」
首筋に焼けるような痛みを感じた後、言いようのない快感がからだを支配していく。
「はぁ……んっ……はぅ」
「気持ちええやろ?」
彼はそう言ってペチャペチャと流れるものを舐めとっていく。
「俺、おかしくなりそう……」
「ええよ……僕のために狂って」
「アカンよ……」
僕がそう言うと、彼は首筋をペロッと舐めて僕の耳元でこう囁いた。
「理性なんかバイバイしちゃってよ、そしたらもっと気持ちよくなるからさぁ……ね?」
彼はそう言った後、またジュルっと噛みついて血を舐め始めた。
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