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オーウェン×佐原蓮(さはられん)
「ヤッバ……どうしよう。蓮のこと、離したないわ」
またチュプチュプと吸いついていたそいつはそう言ってハァと息を吐いた。
「俺は嫌や……」
そうハッキリ言うと、そいつはガッと俺の正面に戻ってきて目を見開いていた。
「なんでそんなこと言うん!? それなら吸い尽くしてまうよ?」
「それも嫌や……死にたくないもん、俺」
そう言って動くようになってきた目でそいつをじっと見る。
「もう、嫌々ばっかやねぇ」
そいつは口角を上げて、んふっと声を上げた。
「ほんまに嫌やからな」
俺はガッと目力を強めた。
でも、そいつは笑ったままだった。
「これからは俺のために歌って……俺も蓮のために歌うから」
そいつはそう言って俺のことを抱きしめた。
「お前の歌は好きやで、歌は」
俺はそいつの胸の中でグリグリと頭を動かした。
「いつか全部好きって言わせたるからね!」
そう叫ぶそいつに俺はふはっと笑った。
fin.
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