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ローガン×嘉山真人(かやままさと)
「お前、なんやねん……」
俺が睨みながらそう言っても、そいつは笑ったままこう言った。
「ヴァンパイアです」
「そういうことちゃうわ、アホ……名前」
俺はフッと笑ってそう言うと、そいつは目を見開いた。
「……ローガンです」
「ローガン……」
俺がそうつぶやくと、はわぁっと声を上げた。
「覚えてて下さいね……もう君は、僕のものですから」
さっきとはうってかわって、キリッとした表情でそいつはそう言った。
「俺、真人……覚えといてな」
そう言ってニッと笑うと、そいつはニコッと笑った。
「わかりました。また会いに来ます……必ず」
そいつはそう言って黒いマントを翻して消えていった。
fin.
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