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第2話

* 仕事が終わり、いつもの公園へと向かう。 初めこそ泣いてしまったものの、一度やってしまえば二度目は同じ。すっかり開き直ってしまった。 それに1回1万円なら、一日に3人相手にすれば3万円。それを1ヶ月休みながらでも続けたら上手く行けば80万近く貯まるのでは? 手っ取り早く稼げる方法はこれしかない。 「夏樹くん、今日もここに居るんだ」 「あぁ、早川さん」 ベンチに座っている俺に話しかけてきたのは、俺が初めてフェラをした早川さんだった。 彼は優しく、俺のことを気にかけてくれている。聞き上手なのでついつい仕事の愚痴とか、可愛い弟の話とか色々聞いてもらっているのだ。 「丁度これから夜ご飯を食べようと思っていたんだ。夏樹くんも来るといい」 「え、いいんですか?」 「もちろん」 さり気なく腰に手を回してきて、エスコート?してくれる。 いつも早川さんは美味しいご飯を食べさせてくれて、すごく助かっている。俺だけ美味しいご飯を食べて弟には申し訳ないけれど、呼ぶに呼べないので仕方がない。 今日は美味しいコース料理のお店に連れて行ってくれた。どれもすごく美味しくて、早川さんとの話も面白いし、とても楽しい時間を過ごせた。

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