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第6話

*** 「……」 仕事終わり、いつもの公園に行きベンチに座っていると遠目から物凄く視線を感じる。 あの人、俺の事すごい見てるんだけど…。 あ、近づいてきた。 だんだん近づくにつれ、顔がはっきりと分かってくる。 息を呑むほど顔が整った男性だ。 へぇ、こんなイケメンもハッテン場とか来るんだ。意外だ。 「お前、なんでここにいる?」 「は?」 近づいてきて、第一声がそれだった。 なんだこの人。すごい態度悪いし。ハッテン場にいる他の人たちとはまた違うようだ。 「答えろ。お前、見る限りまだガキだろうが」 「…お金が必要だからですけど? 貴方には関係ないでしょう」 「金のために抱かれるのか?」 はぁ?何この人。変な人も居るって聞いてたけど、本当にいるとは。 今日はハズレか…。なんか萎えたし、大人しく帰ろう。 ベンチから立ち上がり、フンっと無視して帰ろうとすると、グイッと腕を引っ張られた。 「ちょっ!危ないな!」 「俺が相手になってやってもいい」 「いりません。俺、貴方みたいな人嫌いです」 「俺もお前みたいなガキは嫌いだ。…だけど、今日はそういう気分だからな」 あ、この人話聞かない人だ。今まで自分の思い通りになってきた、ワガママな人。 こういう人に何を言っても無駄な事は知っていた。 まぁ、お金が貰えるならいいか。なんて軽い考えで渋々後をついて行ってしまったのだった。

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