連れてこられたのは何かいい感じのラブホテルだった。 ラブホとか初めて入ったけど、室内こんな感じなんだ…。大きなベッドに、ガラス張りで中が丸見えのお風呂、ベッドの横には鏡も設置されていて、まるで漫画の世界みたいだった。 「うわっ！」 「脱げ」 ベッドに投げられ、ギシッと上から男性が乗っかってくる。重いから退けろよ。 と言うか、フェラするだけなのに俺が脱ぐ必要ある？ だけど、男性の威圧的な態度にイライラしながらも渋々スーツに手をかけた。 皺にならない様に気をつけないとな。スーツ高いし何着も買えるわけじゃない。 「早よ脱げよ」 「あっ！そんな乱暴にしたらスーツが…」 「うるせぇ、今度買ってやるからいいだろうが」 「はぁ？！要らないわ！」 知らない人にスーツ買ってあげるとか普通言わないだろう。と言うか、今度って次もあるってこと？それは勘弁して。 男性はスーツを剥がしとり乱暴に床に投げ捨てた。後でアイロンを掛けるのは誰だと思っているんだ。 口喧嘩しながらも服を脱がされて、残るは下着一枚となった。 人に裸を見せるのが恥ずかしくて、モジモジしていると、ハハッと乾いた笑いが聞こえた。 「そうやって処女ぶるのがウケるのか？」 「は？何言って…んぅ？！」 処女ぶる？俺は男だぞ、処女ってなんの話だ？ 反論しようとしたが、首筋にチュッと吸い付かれ変な声が出てしまった。