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第11話

「あー…その、悪かった。お前、ハッテン場とかいう所に居たからてっきりヤってるもんだと思ってた」 「ふっ…ぅ… 初めて、だし…。もう、やだぁ…」 グズグズと泣く青年を慰めようと、謝ってぎゅっと抱きしめてやった。 あんなヤリたいしか脳がない奴が集まる場所で、よく処女を守り抜いたなと感嘆した。 その理由はきっと、青年の生まれ持つ美しさにあるのではないかと思う。触れられないというか、触れてはいけないというか。 「もう止めるか?」 「グズッ…止めなくて、いい…」 「どっちだよ」 やだ、と言ったから止めることを提案したのに、止めなくていいとは。 言ってることが矛盾してるし。 ガキを慰めるなんて俺らしくもない…。前までは萎えたら放置して帰ったりもしてたんだけどなぁ。 なんかよく分からないが、こいつは放って置けないというか。 「じゃあどうするんだ?続けていいのか?」 「…う、ん…。だけど、優しくして…」 こんなにも怯えているのに、続けていいなんて言うなよ。きっと意地を張っているのだと思うが、今まで出会った事のないタイプで面白いと感じていた。 涙で濡れたブルーの瞳が宝石のようにキラキラしていて、とても綺麗だ。泣いている姿が可愛らしい、自然とそう思ってしまった。 さっきのフェラでは勃たなかったのに、今では痛いくらいに張り詰めた自身。 こんなガキに欲情するなんて、俺も終わってる。 「もう、どんなに泣いても止めねぇからな」 「ん、…もぅ、大丈夫」 落ち着いたのかやっと泣き止んで、目を赤く腫らせている。コレが終わったら冷やしてやんねぇとな。 思わずフッと口元が緩んだ。

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