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第40話

「あれ、肉じゃがなのに玉ねぎ入ってないですけど…」 「俺玉ねぎ嫌いだ」 「なに子供みたいな事言ってるんですか。玉ねぎの入ってない肉じゃがなんて肉じゃがじゃないです」 大の大人が玉ねぎが嫌いとは。蓮さんも子どもっぽい所あるんだな。完璧なイケメンだと思っていたから、完璧じゃない部分が見れて少し安心した。 肉じゃがに入っている玉ねぎなんて、味が染み込んでトロトロしてて一番美味しいのに。 と言っても、嫌いな人はどんな味にしても嫌いなのかな。無理に食べろとは言わないけれど、俺が食べたいから入れたい。 「夏樹が食べさせてくれたら食べれるかもしれない」 「それ介護ですよ」 「お前彼女居たことないだろ」 今その話関係ある? 彼女の一人や二人や三人や四人いた事ぐらいありますけど?! ……嘘です…。本当は一人居たことある。一ヶ月も持たず別れたけど…。 「どうなんだ?彼女居たことあるのか?」 「ありますよ。……一人だけですけど…」 「…なんかムカつくな」 「はぁ? そっちから話振った癖に…。 買う物買ったんでお会計行きましょう」 なんか知らないが勝手にムカつかれた。 そんなに彼女居なさそうだった? モサ男にはならない様に気をつけてるんだけどな。 まぁ蓮さんの横に並べば誰だってモサ男に見えるよな。これぞ顔面格差だ。例えるなら、月とスッポン。 レジに並んでいても、他の人の視線を感じる。みんな蓮さんの事を見ている。背が高くて目立つし、なんと言ってもこの美形。すれ違う人皆見蕩れいるようだった。 なんか隣にいる俺、恥ずかしい…。

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