45 / 114

第45話

肉じゃがを盛り付けて、二人で食べる。 今日も良い味付けで美味しい。 いいな、あの鍋。本当に短時間しか煮込んでないのに野菜が柔らかい。火の通りにくいじゃがいもも柔らかいし、感動だ。 「美味い…こんな美味い肉じゃがは食べたことがない。玉ねぎも食べれるぞ」 「それは言い過ぎです。蓮さんいつも高いご飯食べてるし。所詮、庶民の作る料理ですよ」 ベタ褒めされるのは嬉しいのだが、褒められる事にあまり慣れていない為、少し恥ずかしい。 それに、いつも蓮さんが連れて行ってくれるお店のご飯の方が100倍美味しい。 弟もすごく美味しいと言ってくれるが、家族以外に食べてもらったのは初めてで反応が気になる。 でも、いつも連れて行ってもらう高いお店にはどう頑張っても勝てない。高級料理店が庶民に負ける事などまず無いだろう。 庶民の味なのだ。俺は庶民だからな。 「庶民とか関係ないだろ。俺はこの味が好きだ」 「…あ、ありがとうございます…」 もう、褒めるのが上手いんだから。 でも蓮さんに気に入ってもらえたのなら良かった。 食べ終わって、食器を洗おうとしていると蓮さんが変わってくれた。 蓮さんって食器洗いできるんだ…なんて失礼な事を思った。それも大きな洗浄機があるから、その中にポイポイお皿を放り込むだけだが。 「先に風呂入ってこいよ。タオルと着替え出してるから」 「じゃあ、お言葉に甘えて」 ラッキーと思い、お風呂場に向かった。初めてお風呂場に入ったけど、浴槽デカいしめっちゃ綺麗で感動した。 うちはユニットバスだから狭いし、湯船に浸かりたくても浸かれない。 今日は久しぶりに足の伸ばせるお風呂に入れて幸せだ。

ともだちにシェアしよう!