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第46話

「お風呂ありがとうございました!幸せでした!」 「幸せ? それは良かった」 「次、俺入ってくるから、眠かったら先に寝てていいぞ」 その言葉に戸惑ってしまう。 本当に寝ても良いのだろうか。今日はとても疲れたから、寝たいのだが…。 でも蓮さんのベッドだし、先に寝るの悪い気がするし…。でも、先に寝てもいいって言ってくれたからいいんだよな? そもそも今日はエッチしないのか…? 自問自答の結果、思い切って寝る事にした。 蓮さんも寝れるようにスペースを開けて端の方で丸まった。 ふわふわのベッド、俺の意識が吸い込まれるのにはそう時間はかからなかった。 * いつの間にか本当に寝てしまっていたらしく、目が覚めたらもう外は明るかった。 天気が良いみたいで、鳥の鳴き声が聞こえてくる。 なにこのオシャレな感じの朝…。 「てか…重…」 俺を後ろから抱きしめるようにして寝ている蓮さん。さすがに起こせないけれど、身動き出来ないのもしんどい。 体制を変えたくてモゾモゾ動いていると、後ろから唸り声が聞こえた。 しまった、起こしてしまったか? 「……なつき…」 「ごめんなさい、起こしましたか?」 「…いや……いま何時?」 「8時です。結構寝ちゃいましたね」 いつもなら6時半には起きてるのに、今日はちょっと寝すぎた。ベッドが柔らかいから、寝すぎても体が痛くならないし、いつまでも寝ていられそう。 蓮さんはまだ眠そうだが、ムクリと起き上がってボーッとしている。 もしかして朝弱いのか?

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