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第63話
「もう挿れていいか?」
「はい、大丈夫です」
今すぐ挿れたいとか言っていたが、しっかりお尻は解してくれたし、俺が痛くないか様子を見てくれていた。
優しくて丁寧とか、この男出来すぎじゃないか……。きっと他の人ならこんな気使いもせず、本能のままに突っ込んで腰振ってるんだろうな。
「……んっ!あぁっ……、すご、一気に奥までっ……」
「夏樹の中、すげぇいい……」
「あっ、ん!はぁ……気持ちいいです……。もっと、動いていいですよ」
蓮さんのがゆっくりと奥まで入ってきた。気持ちよくて、きゅうきゅうと蓮さんのモノを締め付けてしまう。
だけど何でだろう。前までエッチする時はもっと激しかったのに、今日はゆっくりだし……。
もしかして気持ちよくない……?でも勃ってるしな……。
「ごめん、なんか嬉しくて……。夏樹と繋がれるの、すごく嬉しいんだ」
「俺も……。嬉しくて、いつもより気持ちいいです」
「なら、良かった。 一回で終わらせるのが勿体ないな……」
シュンと少し寂しそうに呟く蓮さん。そうだよな、いつも一回しかしてなかったから……。
蓮さんはもっといっぱいしたかったのだろうか……。体力ありそうだもんな……。
今日くらいは俺、頑張る。蓮さんの我儘を叶えてあげたいから。
「いっぱいしましょう。言ったじゃないですか。めちゃくちゃにしたいって。していいですよ」
「いや、いやいや……それはダメだ。だって夏樹、一回でもヘバッてるのに」
うっ……、そうだけど……!体力がないんだよ、仕方ないだろ!俺だって体力があったら何回でもする。だけど、いざ体を繋げると気持ち良くて訳が分からなくなってすぐにヘバッてしまうのだった。
蓮さんさ疲れて動けない俺を無理矢理抱くことは絶対にしないし、もしかしたら溜まっていたのかもしれない。
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