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第104話
「れん、……れんさん……!もう……イク……っ」
「あ、もうイッたのか?早いな」
パタタ……とシーツが汚れて、シミを作る。今はシーツを汚してしまった事よりも、イッたのに腰の動きを止めない蓮の方に気が行っていた。
イッたばかりの敏感な体はビクビクと震え、少し刺激されただけでまた熱を持ち、頭を持ち上げた。
だけど、何かが足りない。
「さすが若いな。復活が早い」
「やっ、も、いいから……っ早く、」
「ん?」
キュッとお尻を持ち上げて、両手で穴を広げるように蓮を誘う。
「入れて欲しい……っ、足りない、蓮さんの、お尻に欲しいっ……!」
「おま、……そんなのどこで覚えてくるんだよ?」
「蓮さんも入れたいでしょ?いいよ、入れて?」
うるうるとした瞳で見つめれば、グッと堪えている蓮が見える。
蓮の中の天使と悪魔と葛藤しているのだろう。ありったけの理性を掻き集めて堪えているのだろうが、そんなの捨ててしまえばいいのに。
物足りなくて、自分の指を試しにお尻に入れてみた。少し痛みはあるものの、耐えられないほど痛いわけじゃない。指の本数を増やして、蓮にも見えるようにグチュグチュとお尻を弄っていると、後ろからゴクリと生唾を飲む音が聞こえてきた。
誘ってるんだから早く挿入すればいいのに。
そう思うが、蓮は中々挿入しようとはしなかった。こんなにもペニスを固くして、質量も増しているというのに、我慢しなくていいのに。
「あー!もう!!さっさと入れろよ!誘うの恥ずかしいんだぞ!」
「うおっ!な、夏樹……!?」
豆鉄砲を食らったようなマヌケ顔で夏樹を見上げる蓮。驚くのも無理はない。だって今は、痺れを切らした夏樹が蓮を押し倒して、その上に馬乗りになっているのだから。
この行動には流石の蓮も驚いた。まさか夏樹がここまで積極的になるとは、と。
「今日は俺が上です。絶対に動かないで」
「いや……いや、ダメだろ……」
口では「ダメだろ」なんて言っているが、下半身は正直だ。期待に胸を膨らませるように、蓮のペニスも期待して質量を増していたのだった。
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