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第112話

同棲か……。アンナさんのお家のご家族に迷惑をかけないか心配だ。いや……確か年上だっけ?だとしたら一人暮らしなのかな。 俺も勝手に蓮さんの部屋に上がり込んでるし、春樹もそんな感じなのかもしれない。 小さくて、甘えん坊だった春樹はもういない。 大人になって、一人で歩いていくんだ。 「いいよ。許したげる。だけど、たまには会おうね」 「いいの!? ありがとう兄さん!」 ぎゅっと抱きつく弟は世界一可愛い。ブラコンでも何でも、好きに言ってくれ。可愛いものを可愛いと言って何が悪い。 話し合いが済み、部屋から出ると二人が待機しているのが見えた。 「そうだ!兄さん、アレ忘れてるよ!」 「あぁ、アレね。はい」 春樹の柔らかい頬っぺにちゅっと軽くキスをする。「俺も俺も!」と今度は春樹が夏樹の頬っぺにキスをする。 遠野家では普通の事だが、ありえない光景を目の当たりにした蓮と秋山は、漫画だと目が三つくらい飛び出しているんじゃないかと思うほどビックリしていた。 「ナニアレ?普通なの?」 「いや……、知らん……」 二人もとひとりっ子で兄妹がいないものだから、アレが普通なのか、普通じゃないのかすら判断できない。 ただ、蓮も秋山も「普通じゃないな」とは思っていた。 「仲直りできたみたいで良かった。もうすこしゆっくりしたいんだけど、この後仕事だからこの辺で失礼するよ。春樹も帰るでしょ?」 「うん。俺も昼から友達と約束があるから」 どうやら二人とも用事があるみたいで、もう帰るみたいだ。 そうだ、一つだけ聞き忘れていた。 春樹と秋山の関係について。

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