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穏
俺は苛立っている。
あいつが全く片付けをせず、部屋を散らかし続けているせいだ。
いくら仕事をするためとはいえ、我慢の限界だった。
人がせっかく綺麗にしたところを、瞬殺と言わんばかりに物を投げる。
そこまでして仕事をする意味が理解できない。気分転換でもしてくれ。
どんな仕事をしているのか、正直分からない。だから下手に口出しもできない。
発散できない苛々を募らせながら、俺は溜めていた食器を洗う。
物に当たり散らすこと以外何も思い浮かばない。俺もあいつに似ている。
俺たちは似たもの同士なのか。そう考えると笑いが込み上げてくる。
これが終わったら、俺の方から気分転換させてあいつにゆとりを与えよう。
(この作品は第62回Twitter300字ssの企画に参加した作品です)
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