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愛だけではなく
あいつの仕事は書くことである。
たまに、仕事と称して俺に向けてラブレターめいたことを書いてくることもある。
普段の仕草からは想像もできないようなかっこつけたような内容もあるが、それでも俺は嬉しい。
今日も何か書いたものをわざと残している。俺は拾い上げてそれを読む。
『俺がこうしていられるのは、俺を助けてくれている存在がいるためである。だから俺はそれに応えるために、ひたすら愛を綴る必要があるのかもしれない。──へ、愛を込めて……』
互いに名前すら呼ばない、傍から見れば不思議な関係かもしれない。
しかし、俺たちの関係を口にするのであれば答えは一つ。
互いが互いに依存する、感染性共依存。
(この作品は第64回Twitter300字ssの企画に参加した作品です)
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