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隣で聞こえる千裕くんのやらしい声
俺の口からも同じような声が出ていて、こんな状況おかしいだろって思ってるのに止まらない。
正確には暁斗さんがもうずっと乳首ばかり攻めるから、声は止められないんだけど... 。
気持ちいいのに友達が横に居るからイケないし、暁斗さんは俺が次に触って欲しいところを言うまでこのままって意地悪するし、頭はふわふわしてだんだん回らなくなってきた。
「... ぁ、はぁ... っ、ふ... ... 」
「今日の響は苛めがいがあるなぁ」
「ひ... どい... っ、んんっ」
「こんなに我慢してさ、千裕くんと弥生が居るから?それとも苛められるのが好き?」
「い、じわるは、いや... ... っ」
「じゃあ二人が見えなきゃお利口さんできる?」
「んっ... ... え... ?」
暁斗さんの舌が乳首から離れると、そのまま
暁斗さんは立ち上がった。
俺は見ないようにしてたけど、そのあと横で同じように千裕くんを愛撫する主任のところに行ったんだと思う。
「弥生、もういいよな?」
「いーよ。千裕くんも限界だろうし。」
そんな会話が聞こえたと思ったら、少し布団をズラされて『ピシャン』って襖が閉まる音がした。
「暁斗さん... ... ?」
「予定通り、襖閉めたよ」
「閉めたよって... ... ... 」
「これでこっちは俺たちの空間。だからもうあっちのことは気にしなくていいよ」
「え... ... ... っ」
確かに俺たちと千裕くんたちの間には当初寝るときに閉めるって言ってた、仕切り代わりの襖がちゃんと閉められていた。
だからもう二人は見えないし、こちらを見られることもない。
『あっあん!みきっ、もっとゆっくり... っ』
『千裕はゆっくりじゃ満足しないだろ?』
『やんっ、んんっ、あっ... !!』
だけど襖一枚閉めたところで声や音は聞こえるわけで。
早速隣で千裕くんの甘い声と肌が打ち付け合う音が聞こえだした。
「あ、あの... 暁斗さん、俺は... ... 」
「ん?ああ、大丈夫。響の声なんてもう聞こえないよ。安心して?」
「そ、そうじゃなくて... っ」
「もう見えないんだから、お利口さんな響になれるよね?」
「んあっ!」
『ちょっと待って、一旦落ち着こう』
そう言いたいのに、暁斗さんはズボン越しに俺の大きくなった下半身を触り出した。
... 暁斗さんから触るってことはやっぱりイカせてくれるの... ?
だけど暁斗さんは『ただ触るだけ』で、そんな優しい刺激じゃズボンと下着のせいで物足りない。
「あ、暁斗さん... っ、あの... っ」
「ん?なぁに?」
「その... っ、も、もっと... 」
「もっと、なに?」
「~~~っ、もっと、触って?」
俺的には自分から『触って』って言うこと自体めちゃくちゃ勇気の要ること。
今だってその勇気を振り絞ってお願いしたのに、暁斗さんは表情一つ変わらない。
「もっとって... それじゃ分かんないなぁ」
「え... !?」
「前は響の可愛さに負けちゃったけど、今日はそんな気分じゃないんだよね。」
「じゃ、じゃあ... ... ... 」
「お利口さんな響なら分かるよね?して欲しいことは分かりやすく言葉にしなきゃいけないってこと。」
そう言った暁斗さんはやっぱり意地悪く微笑んだ。
言葉の意味は理解できた。
出来たからこそ恥ずかしくて口に出すだなんて出来やしない。
だってつまり... ... 俺のアソコを触ってって言わなきゃいけないんだろ?
無理。無理に決まってる。そんな羞恥プレイ、耐えられる訳がない。暁斗さんだって知ってるくせに... ... !!
「こらこら、そんな目で見ないの。言っとくけど俺も本気だからね?甘やかさないよ。」
「... っ!」
「響がちゃんとお願いしてくれるまで、他のところ触ってあげるから。」
「ちょ!?やっ... 待っ... !」
暁斗さんの片手が俺の下半身に添えられ、もう一方の手が全身を撫でまわす。
くすぐったくなるほどゆっくり、隅々まで丁寧に。
それがやけにゾクゾクして、下半身は更に主張を増した。
普段ならこんなこと暁斗さんはしない。
意地悪されても俺が耐えれる程度だし、暁斗さんだって『早く響くんのナカに入りたい』って言ってくる。
今日の暁斗さんは暁斗さんだけど、別人みたい。
こんな攻め方をしてくるのはなんでだろう。
実は酔ってるから?それとも襖の向こうの二人のせい?
「いつまで耐えられるかなぁ... ?」
... ... こんな意地悪な暁斗さん、俺は知らない。
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