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7-6
俺が陣の恋人になる、と曖昧な気持ちのまま決めた日...いやその時から、陣の俺に対する甘やかし加減がそれはそれはもう恐ろしい程に凄くなった。
あの日、俺は陣の家に泊まったんだけど...思い出すだけで恥ずかしくなるくらい...うん。色々あったんだ。
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「っ、陣...!待って!」
「何故?」
「ここ...っ、外だからっ!!」
「別にいいだろう?うちの敷地内だ。」
「そうじゃなくて!!」
会社裏の陣の家の前、確かにそこは敷地内なんだろうけれど、人が通れば丸見えの外だと言うのに陣はキスを止めない。
それも普通のキスじゃないから困るんだ。
慣れない舌の絡むキスは俺をドキドキさせて、そして漏れる声が誰かに聞こえないかヒヤヒヤする。
「...じゃあ中に入ればいいんだな?」
「っ!」
「そういうことだろう?...入るぞ。」
「ちょ...!陣!?」
俺を軽々しく抱き上げた陣は、そのまま家の中に入ると、まだ玄関だと言うのにそのまま唇を重ね、俺が文句を言えば少し移動しキスをする...
結局、陣はちゃんと部屋に辿り着くまでに、俺の頭が蕩けてしまう位キスを繰り返したんだ。
陣のキスは強引。無理矢理押し込まれる舌は、俺が絡ませるのを待つことはなくて、陣のしたいように動く。
なのにそれは優しくて、『嫌』ではなくて、ついに布団の上に身体を下ろされた時はこの先どうなるのかを想像して、恥ずかしくて顔が真っ赤になった。
もうあのホテルの時のように、よく分からない関係じゃない。
俺は陣と居ることを選んだ。
だから陣に何をされても、それを受け入れる覚悟は出来ていた。
「...響」
「ん...、陣...」
「拒まないのか?」
「......」
「いいんだな?もう止めないからな?」
「......いい、よ」
陣は俺の返事を聞くと同時に、首筋に顔を埋めキツく吸い上げた。
チリっとした痛みが何度か続くと、それはゆっくりと下に移動する。
鎖骨、腕、胸、腹...俺が止めるまで陣は跡を残した。
それから服を脱がされて、上半身裸の俺を見ると、陣はふっと満足そうに笑った。
「俺のモノ、だな。」
跡だらけの俺にそっとキスをすると、陣の手が身体に触れ、ツン、と胸の頂を刺激する。
それは暁斗さんと最後にシてから一度も...自分でも触ることのない場所。
遊ぶように触れられると、徐々に硬くなる感覚が俺にじわじわと快感を広げていく。
「っ、ふ...」
「男でもここはイイのか?」
「し...らな...っ、ん、」
「そうか。イイんだな。」
「やっ!舐めちゃ...!っあん!」
それまでただ弄っていただけだったのに、急に陣の舌が触れると身体に電流が走るようなビリビリした感覚に襲われた。
口に含まれ、舌で転がされ、ジュルッと音を立てながら吸われ、そのうちもう一方の先を手で弄られる。
「んっ、んあっ...!陣っ、やめ...っ」
「気持ち良さそうな声、出てるのに?やめて欲しいか?」
「だって...っ、んんっ!」
「響は素直じゃないから困る。」
「やだっ、吸わないでっ、ふぁあっ!!」
「そのくせ身体は正反対。」
「そこっ...!だめっ、陣っ!」
陣の舌と手が乳首を攻め、そして空いていた手が大きくなっていた下半身を弄ると恥ずかしさはどんどん増す。
いくら覚悟していたとは言えど、いざそこを触られたらこの先が少し怖くなる。
自分と暁斗さんしか直に触ったことのない場所。そこに陣が加わって、俺を刺激する。
まだ身体は暁斗さんのことばかり覚えているのに、俺はちゃんと陣で...陣のことを考えて出来るのか。
「響。俺を見ろ。」
「っ、え...?」
「今お前の前に居るのは誰だ?」
「...じ、陣...」
「お前のここを触ってるのは?」
「...陣」
「そうだ。俺だけ見てろ。俺だけ感じてろ。」
「っあああ!」
陣の手が俺の下半身を握ると、そのまま上下に激しく扱われた。
いきなりそんなことされたら、身体は跳ねるし声は漏れるし、思考はおかしくなるのに陣はやめてくれなかった。
いつの間にか俺は真っ裸になっていて、何を言っても動きを止めない陣にイカされたのはそのあとすぐのこと。
耳元で『いい子だな』って囁かれると陣の色気が増して、それから何度も何度も俺は欲を吐き出した。
言葉通りしつこいくらい、何度も何度も。
「ぐちゃぐちゃだな、響」
「ああっ、も、無理っ、あああ!!」
それは俺の意識が飛ぶまで繰り返された。
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