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第2話

それからも僕は叱られ続けたけど、4日に一度は褒められるようになった。 「今日はいい子にできたかい?」 そう聞かれて、その日はどちらなのかわからず、僕はお仕置きのために服を脱いだ。 「お仕置きされたいの?」 裸のまま膝に抱き上げられる。 「やだ。ご褒美が欲しい」 ぎゅっと抱きつくと、あの人の目が優しく笑った。 「じゃあ、せっかくだから、とても素敵なご褒美をあげよう」 あの人の綺麗な手が、僕のお尻とおチンチンをなでる。 「やっっ……そこ汚いから」 「特別なご褒美だからそんなこと気にしなくていいよ」 ムズムズくすぐったくって、逃げても抱き直されてなでられ、なんでこれがご褒美なのかわからず困っていたら、あの人がチュッとキスをしてくれた。 キスをしてもらうと、やっぱりご褒美なんだと実感できて、ソコをさわられるのもとっても嬉しくなってくる。 時々チュクーンチュクーンと大きなくすぐったさが来るのも、変な感じなのにどこか嬉しいんだ。 「ひぁっ!バートさま……くすぐったい」 ふふっと笑って抱きつくと、あの人も笑ってキスしてくれた。 僕はそれから何度もこのご褒美をもらった。 そして、お仕置きも変わった。 もちろん、お尻叩きもされている。けど……。 「今日はお仕置きとご褒美、どっちだと思う?」 「………ごめんなさい」 「その通り。今日は特に酷かったよ。窓辺に行きなさい」 僕はどんな痛い思いをするよりも、窓辺のお仕置きが一番嫌いだった。 優しいこの人に叱られる姿を誰かに見られ、ダメなやつだと思われるのが怖かったんだ。 「持って」 窓辺に立って自分のおチンチンを持つように言われる。 ……これは一番痛いやつだ。 あの人が物差しを手にしていた。 おちんちんを持った手がプルプル震える。 パシン! 「っ…………!」 声も出ず、一気に涙が出て、膝から崩れ落ちた。 けど腕を持って引き起こされる。 足がガクガク震える僕を、あの人がじっと見ていた。 腰が引け、足がフラフラする。 「お仕置き、もうされたくない?」 「っっんっっ」 涙をポロポロこぼしながら、必死にうなずく。 「そう。もう僕にお仕置きをされたくないなら帰っていいよ。けど、まだ我慢できるならもう一度持って」 痛みで頭がよく回っていないのに『もう僕にお仕置きをされたくないなら』という言葉が恐怖となって僕に染み込んできた。 「あ……もう一回……して。お願い。僕にお仕置きしてください」 腰が引けるのはどうしようもない。 だから僕は自分のおチンチンを握って痛いくらい引っ張ると、できるだけあの人に近づけた。 「いい子だね」 その言葉と同時にあの人の指が、バチンとおチンチンを弾いた。 定規の乾いた痛さとはまた違う、突き刺さるような重い痛み。 あまりにも痛くて、また涙が出て、しゃがみこんでぎゅっと握った。 ズキズキズキ、おチンチンがなくなって痛みだけがそこに残ってしまったみたいだ。 でも定規では叩かれなかった。それがちょっとだけ嬉しかった。 「見せて。ああ、真っ赤だ。かわいそうに」 あの人が指先で優しく、優しくおチンチンをなでてくれる。 慰めてもらえて嬉しくなった僕は、自分から腰を動かして指におチンチンを擦り付けてしまった。 「こら、ご褒美はあげられないぞ」 あの人がクスリと笑った。 お仕置きの怖い顔から、優しい笑顔に変わったことに、ホッと息をついた僕は……。 シャー………。 「あ……あ……とま……止まらない……」 あの人の部屋なのに……。 僕の漏らしたものが水たまりを作り、厚い絨毯にひたひたと吸い込まれてしまった。 「何のいたずらだい?」 呆れ顔だ。 「ち……ちが……ごめんなさい」 内腿を濡らしたままの僕は、首を掴まれ、四つん這いにさせられた。 「嗅いで」 「や……やだ……」 「嫌じゃない。こんな粗相をしたお仕置きだ。自分が何をしたか、しっかり自覚できるように嗅いで」 顔がつきそうなほど首を下げられる。 「どう?」 「ちょっとだけ……臭い。ごめんなさい。ごめんなさい……」 「ニール。お漏らしをしたと自分でメイドに言いに行くんだ。そこまでがお仕置きだからね?」 「………はい」 僕は上着を着て、腰にはバスタオルを巻いた状態でメイドを呼びに行かされた。 「おズボンと下着も洗っておきましょうか」 「大丈夫だ。どちらも汚れていないよ」 バートさまがニッコリと微笑むと、メイドは怪訝な顔をして僕を見た。 顔から火が出そうなほど恥ずかしい。 メイドが片ずけをしている間に、バートさまが僕を玄関まで送ってくれる。 「そうだ。次にひどい意地悪をしたら、わざとお漏らしをして、それを自分で舐めてもらおう」 「え……や……それは……それだけは……」 「意地悪をしなければいいだけだ。僕はニールにお仕置きよりもご褒美をあげたいと思ってるんだからね」 ぎゅっと抱き寄せ、髪にキスをしてくれる。 僕の頭は嫌なお仕置きのことなんか忘れ、すぐにご褒美のことでいっぱいになってしまった。 あれからずっと、ご褒美として僕の身体じゅうをなでてくれる。 お尻もおチンチンもなでてくれる。 しかも、お尻に指を入れてクチュクチュしてくれることだってある。 最初は恥ずかしくて、汚いところをさわられるのが嫌だったけど、すぐに気持ちいいかもって思い始めて、そしたらキュンキュンっと甘く疼き出して、今じゃお尻に指を入れてもらえるのが嬉しくて仕方ない。 このあと、僕は二日続けてご褒美をもらえた。 けどその後、またやらかしてしまった。 ついソニーを突き飛ばしてしまったんだ。 でも弾みでだし、そんなにひどくはしていない。 「今日は軽いお仕置きだね」 あの人にそう言われ、ホッとした。 お漏らしを舐めさせられるくらいなら、どんなお仕置きだって耐えられるけど、やっぱり軽い方がいい。

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