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第14話
それからしばらくの時が経ち…
不意に目を覚ますヨシ。
「…ん、あ、ここは、そっか」
辺りを確認して状況を把握する。
「今何時だ…げ、もう23時過ぎてるわ、帰るのだりー」
「……」
少し寄りかかったままスヤスヤ眠っているアキラ。
「…顔色は少し良くなったか?」
そっと覗きこみ確認する。
元々色白なアキラの顔色は分かりにくいが、一時期よりは安静な表情をしている。
「つか、流石に腹減ったなー、唐揚げ食おっか」
アキラに食べさせようと思っていたが、食べる気配はないし、起きないしで、先ほど購入したコンビニ袋を漁りに動こうとする。
「ん…」
するとアキラがピクリと反応し目を覚ます。
「あ、起きた」
「ん、なんでヨシが…あ、そっか…」
目をこすりながら、ゆっくり起き上がる。
「少しは良くなったか?」
近づいて窺う。
「ん…、今何時?」
「23:15分」
「え、マジで?」
「腹減ったんですけどー」
「悪りぃ付き合わせて…」
「いや別に…」
自分も一緒に寝てたとは言いづらくて流すが…
「カレー用意するから、食うよな?」
「あぁ、つか身体はもういいのか?」
「ん、もう薬効いてるから大丈夫、世話かけたな」
そういいながら立ち上がるアキラ、それ程ふらつきはみられない様子。
「べつに、」
普段ならあまりない下手にでるアキラを珍しく思いながらも、キッチンに向かうアキラのあとをついていく。
「なんで付いてくる」
「また倒れられたら困るからな」
「もう大丈夫だって…」
「お前の大丈夫は大丈夫じゃねーし」
「……、なら手伝ってくれよ」
一息ついてヨシに頼む。
「何を?」
「その鍋のカレー温めて、全部食える?」
「食るけどお前は?」
そこには三人前ほど残っているカレー。
「オレはいい、食欲ないし」
「いや、食べなきゃ駄目だろ、お前薬と水しか飲んでねぇし」
「いらないって」
「食べないと力でないだろ、つか俺だけ食っても味気ねーし、つけてやるから皿出せよ」
「……いいってつってんのに」
「いいからいいから」
そう言いながら皿に大盛りのライスを盛り付けスタンバイ。
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