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第15話

「つか、そんなに食えねーって」 「残ったら食ってやるって、つか、これキーマカレー?お前作ったのか?」 「そうだけど、何?」 「お前料理出来たんだな、結構美味そう」 鍋を温め直していると、カレーならではの匂いが食欲をそそる。 「料理ってほどのものじゃ…刻んで混ぜて火入れただけだし」 「俺食わなかったらこれどうする気だったんだよ」 「もう食わないから破棄かな」 「うわ勿体ねー」 温め終わったキーマカレーを皿に盛り付け、鍋を綺麗に空にする。 「だからお前に食わそうと思ってんだろ」 その他の水やスプーンを用意しながら言葉を返すアキラ。 そうして勝手によそったカレーふた皿をテーブルに運ぶヨシ。 「なら食おうぜ、腹減ったー、いただきます!お前も食えよ」 そうして颯爽と席につき、手を合わせて食べはじめる。 「ハァ、いただきます…」 促されるまま、席につき仕方なく少し食べるアキラ。 「お、うまいうまい!意外だな、料理なんか出来そうにみえねーのに」 いい感じに一晩寝かされたキーマカレー。 「うるせ」 褒めてんのかけなしてんのかはっきりしろよ、と思いながらも3口ほどでスプーンを置く。 「いやいやいや、もう少し食えるだろ」 するとすかさずつっこんでくる。 「もういいって」 「いや、胃の容量はまだ空きあるはずだ、食えねー訳ねーだろ」 「…逆に良く食えるな、夜中に」 「晩飯食ってねーんだから食えるだろ普通」 「いや、眠気が勝つだろ」 「え、お前あんだけ寝てまだ寝れるのかよ」 「寝れるけど、」 「寝すぎだろ」 そう呆れながらつっこむヨシ。

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